子供が生まれました

10月27日、第一子となる男の子が生まれました。 この期に及んで、父親になったという実感も責任もほとんどないわけで、正直親としてどうなのかと自分を疑いたくなります。 それでも、彼が妻と一緒に家に帰ってきて、毎日一緒に過ごすようになってから、すごく素直にその状態を受け入れらるし、親としてできる限りのことはしたいな、と静かに思ったりしています。 自分の子をどう育てるかなど、ちゃんと考えたこともないし、育てながら自分も学ぶというのが実際なのだと思います。 昔、仕事でチームを率いるようになった頃から、当然といえば当然ですが、どうやって部下を成長させるか、言葉を変えれば、リーダーとしてどうあるべきかを悩みました。 いろいろな本を読みましたし、研修にも参加しましたし、それこそいろいろな考え方があると思いますが、僕は福島正伸先生の講演で聴いた話が一番しっくりときたので、今でもそれを座右としています。 文章は正確ではないし、福島先生に語ってもらうと圧倒的に名言なのですが、以下にそれを記しておきます。 "ある日、僕はとある小学校に講演に呼ばれて、『将来の夢』について話をしました。 どんな夢を持っているかを聞いたところ、「駅前でティッシュ配りがしたい」とか、「スーパーでレジをうちたい」とか、「猫になりたい」とかという答えが帰ってきました。 僕は、すごく驚いたと同時に、こういう夢しか持てなくなっている現代の小学生を残念に感じました。 僕がその思いを担任の先生に話すと、先生からは次のような言葉が帰ってきました。 「先生、彼ら彼女らがそういう夢を持っているのは、決して未来を悲観してるからではありません。満面の笑顔でティッシュを配る人、元気いっぱいに『ありがとうございました』というレジのお姉さん、幸せそうな顔で寝ている猫を見て、自分も笑顔で仕事をしたい、という思いからそう言っているのだと思います」 僕は頭をがつーんとやられた思いがしました。 ティッシュ配りやレジ打ちを夢にできないのは子どもたちではなく、自分自身だと痛感したからです。 全ての仕事は夢の仕事にできるのに、自分がそのことを忘れてしまっていたからです。 子どもというのは、大人をすごいと思っています。 そんな大人が感動したり、心から楽しそうにしている姿は、子どもの究極の目標、夢になり、子どもはどんな苦しみでも受け入れられるようになります。 プロ野球選手やサッカー選手が子どもの夢の上位にくるのは、大人が本気で感動して抱き合っている姿を見ているからなんです。 だから、リーダーとして、部下を教育しようとか、成長のために課題を与えようとか、そんなことは思わないでください。 そんなことより、あなたが全力で課題に取り組んで、困難を乗り越え、仕事を楽しんでいる姿を見せてあげてください。 そういう上司を見ると、部下は必ず自分もそうなりたいと思います。自分で困難を乗り越えようとがんばります。 土日が待ち遠しいリーダーからは、土日が待ち遠しいと思う部下しか生まれません。 あなたが楽しく働いている姿が、部下を成長させる一番のエネルギーになります" 僕は、人生が始まったばかりの彼に、世界の楽しさを精一杯伝えたい。 そして、そのためにも、これまで以上に、あらゆることに挑戦し、自分の人生を精一杯楽しみたいと思っています。 "Have...
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