Doubt can be a bond as powerful and sustaining as certainty

新年初投稿にして既に1月末ですが。。。今年もよろしくお願いします。 年始に「ダウト/あるカトリック学校で」という映画を観ました。 ダウト/あるカトリック学校で [DVD] ワーナー・ホーム・ビデオ 2012-02-08 売り上げランキング : 16409 Amazonで詳しく見る by G-Tools それほど期待せず、なんとなくWOWOWで録画していた映画だったので、妻には「そんなにおもしろくないかもしれないから、一人で観るよ」と話してたくらいなのですが、これがとんでもなく素晴らしい映画でした。 1960年代のカトリック系学校が舞台。 校長であるシスター・アロイシス(メリル・ストリープ)は、人望のあるフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)が教え子である一人の黒人少年と性的な関係にあるとの「疑念」を抱き、神父を執拗に追い詰めていく、というストーリー。 何がとんでもなく素晴らしいと感じたかと言えば、この映画、始まりから最後まで「無駄なセリフが一つもない」のです。 全ての登場人物から発せられる全ての言葉が、含蓄に富み、深く考えさせられ、脳を刺激されるものばかり。 そこで語られる内容も、自らの信念を貫くことの孤独と恐怖、人間の持つ先入観と偏見、理想あるいは正義と現実との折り合い、本当の意味で社会的弱者を助けるには…などなど、生きている限り誰もが自問自答せざるを得ない命題ばかり。 そして、これほど難解で濃い内容でありながら、視聴者に退屈させないメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの鬼気迫る演技。 観終わった時には、これほど密度の濃い2時間が他にあっただろうか、とひどく感動し、新年一発目でこれほどいい映画に出会えた偶然を本当に嬉しく思いました。 まだ観てない方にはぜひおすすめしたい作品です。 What...
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