陽はまた昇る


陽はまた昇る [DVD]陽はまた昇る [DVD]
佐藤正明

JVCエンタテインメント 2002-12-20
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ビジネスの話で、「デファクトスタンダード」がテーマにあがると必ずと言っていいほど例に挙がるVHSとベータの開発物語。
すごくいいですね、この映画。
どこまでが事実に基づいているのかわかりませんが、VHSが相当土壇場まで追い込まれていたとは知りませんでした。

この映画のハイライトは、何といっても西田敏行演じる事業部長の事業への情熱が、チームを一丸にし、本社経営陣を覚悟させ、さらには競合メーカーまで説得する、というストーリーなんだと思います。
僕も大きな組織に属すようになってわかりましたが、ものすごいエネルギーが必要ですよね、これ。
自分のやりたい方向性が組織の「空気」と反対を向いている時って、ほとんどの人に話が通じないし、説得できないし、動いてもらえない。
この映画の前半での渡辺謙がそういう役なんだと思いますが、大企業で働く人ってすごくリスクに過敏だと感じます。変に目立って失敗するよりは、おとなしくしてたほうがいいって人がすごく多いように思います。
当時もそうだろうし、選択肢の増えた今の時代に大企業を選ぶ人はなおさらそうなのかも。
そういう人たちを、ビジョンと、情熱でひっぱって、少しずつ巻き込んでいくというのは、途方もないことで、僕はだいたい話の通じない人にあうと興味を失います。こんなやつらとやってられるか、と。
組織で働く以上は、それじゃだめだなと最近痛感。けっきょくビジネスって人ですからね。
ただしそれは、人情味を持たなきゃということではなく、情熱を持たなきゃということのような気がする。ようは情熱を持てる仕事のしかたをしないといけない。

一方で、経営陣側に立ってこの映画を見ると、これって複雑な映画ですよね。
本社の役員(?)が、「このVHSが成功しても、君の仕事の進め方は間違っている」と西田敏行演じる事業部長に話す場面にそれが集約されていると思いますが。。
先行きのわからない事業への投資をどこまで継続するのか、逆に言えば、撤退基準をどう設定するか、というのは、経営する側からすれば非常に重いイシューだと思います。
開発は当然自分たちの技術を我が子のようにかわいがり、思い入れを持っているのでまずやめようとしないし、事業の撤退となると、それまでその事業に携わってきた人の努力をある意味無に帰すわけですから、その反発は相当なものです。
かつて事業のリストラプロジェクトをやった時も、撤退を提案された役員が怒りにまかせて罵声をあびせる中で撤退を決断できる経営者もいれば、あと一年、あと半年、とずるずるひっぱってしまう経営者もいる。
不採算事業の延命は、企業全体の業績に致命的になるケースが大半で、今回のように逆転ホームランを打てるのは本当にまれ。
今回のケースは、消費者ニーズをしっかり理解していて、だからこそ開発のエゴではないのだ、という見方はできるかもしれませんが、それも結果論かなとも思います。
僕は冒頭で「VHSがここまで追い込まれていたとは知らなかった」と書きましたが、裏返せば、ここまで追い込まれる前に撤退の意思決定をするだろう、と思ってたからなのかもしれません。

あと1つ思ったのは、父親がいい仕事をすると家族の絆は深まりますね。
子どもたちが父親の背中を尊敬のまなざしで見ていたラストは印象的でした。
背中で語れる父親を目指さねば。

本当にいい映画でした。
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写真展めぐり


連休中は6つの写真展と国際的な写真の見本市であるTokyo Photo 2011に行きました。


野口里佳「光は未来へ届く」(IZU PHOTO MUSEUM)

「小さな宇宙と大きな宇宙、微視と巨視を行き来する独自の視点で、野口里佳は不思議さに溢れたこの世界を写しとります」

なるほど彼女の写真は被写体との距離感が独特。
被写体に親しみを持っているわけでもなく、かといって距離をおいているような冷たさはなく、遠くから被写体が身を置く世界を温かく包むような写真。
光をすごく大切にしているんだと思いますが、光に全てを語らせるわけではない。
こういう写真を撮るのは難しいなぁ。。自分と世界との向き合い方だと思うんですよね、この撮りかたって。
「写真から表現意図が読み取れる写真」と「そうでない(読み取りづらい)写真」とに分類するとすると、野口里佳は後者だと思う。


ロバート・フランク「Flower Is」(Gallery Bauhaus)

「The Americans」が超有名なロバート・フランク。実際の写真展で見たのははじめて。
以前に、書店で「London/Wales」という写真集を見たことがありますが、その中に作品を選ぶ前のベタ焼きの写真があって、それがすごくおもしろかったです。
プロの写真家がどういう撮り方をして、そこからどうやって作品を選んでいるのか、少し垣間見ることができますから。
今回の写真展でも、ベタ焼きの写真が、自動車工場のとパリのとそれぞれあって、それがよかったです。


川鍋祥子「空に…」(アップフィールドギャラリー)

すごく感じのいいギャラリー、すごく感じのいい写真家さんでした。
写真も女性らしい視点だな、と。野口里佳はコンセプチュアルですが、川鍋祥子さんの写真は主題がはっきりしてたように思います。
テーマが祭りだったから、というのもあるのでしょうが。
最近たくさん写真みるので、男性的な写真とか女性的な写真とかってのは、やっぱりあるなぁと思います。


橋口譲二「Hof ベルリンの記憶」(銀座ニコンサロン)

ベルリンはベルリンでも、旧東ベルリンの写真。
ドイツに住んでいた頃、ドイツ人たちが「彼は旧東の人間だから…」と話すのを聞いたことが何度かあり、統一から20年近くたってもまだ名残があるものかと驚きましたが、実際に東ベルリンやドレスデンなどの旧東ドイツの街は今でも当時の面影がはっきりと残っています。
画一的な集合住宅、シンプルで無機質なデザイン、大戦での爆撃と今もなお修復されない爪跡…そういった東ドイツのキャラクターが写し撮られた写真展でした。
海外国内問わず、いろいろな街をこれからも訪れて写真を撮りたいと思ってますが、単にきれいな写真を撮るのではなく、その街のキャラクターを想起させる写真が撮りたいな、と再認識。


宇野亜喜良 沢渡朔 立木義浩 寺山修司 森山大道「SCANDAL2」(BLD GALLERY)

時間がなくてほとんど見れませんでした。残念。。


長島有里枝「What I was supposed to see and what I saw」(1223現代絵画)

有名な方なので楽しみだったんですが。。ちょっとよくわかりませんでした。
花ってモチーフとして解釈が難しい気がしますね。
もう少し写真の数があれば違ったのかもしれませんが…あれで500円か…うーーーん。。


Tokyo Photo 2011(東京ミッドタウン)

写真の見本市ということで、日本の著名なギャラリーがブースを構え、海外のバイヤーが買い付けをするシーンがちらほら。
写真ってしっかりアートとして取引されているんだと実感。まだまだ規模は小さいのかもしれませんが。。
河西春奈さんという写真家の作品が好きでした。
こういう規模の大きいイベントもいいですが、ちょっと見きれないですね。。一枚一枚見るのに頭使うし。。


まさにPhotography weekend。全部つきあってくれた妻よ、ありがとう。
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ご無沙汰しております


久しぶりに書こうと思うのですが。。何から書いたものかわからないですね。

今日のランチは広尾の「太桜」という中華料理を食べました。
かつてこのあたりに住んでいた、妻のお父さんに連れて行ってもらったのがきっかけのこの店。
古くからあるんだろうなーという店構えで、味もよく、広尾では考えられないお手頃な価格ということもあって、それ以降も妻と足を運んだり、一人で食べに行ったりしてます。
毎回餃子タダ券くれるんですよね。もう最初から餃子セットなんじゃないかって気がしてきますが、タダ券あると行っちゃいますよね。
同じように考える人が多いのか、店は食事時はもちろん、今日は夕方4時くらいに行ったのに全てのテーブルが埋まってました。
4人組の学生さんがいて、彼らは餃子チケット持ってない様子。

「担々麺に餃子をつけたら1050円かぁ。。うーん。。」

次回からは餃子のこと気にせず注文できるよ。これで君も常連だ!
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ブラックスワン


ブラック・スワン (ナタリー・ポートマン 主演) [DVD]ブラック・スワン (ナタリー・ポートマン 主演) [DVD]
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「1番になれる人」と「1番になれそうで2番に終わる人」の違いを2時間かけて教えてくれる映画。
ほんのわずかに見えるその差は、決して、「運」などではない。

ナタリー・ポートマン演じる主人公のニナは、純粋で繊細な白鳥を踊らせれば誰よりも素晴らしいが、官能的な黒鳥をうまく演じることができない。
この時点の彼女は、「1番になれそうな人」。
そして、1番になるための最後の難題は、彼女の生い立ちや育った環境に深く起因する弱点を克服すること。
それもそのはず、「1番になれそうな人」まで登ってきている時点で、人一倍の努力はしているし、できることは大概やっている。
自分が生涯つきあっていく弱点とどう戦い、乗り越えるか。「1番」はその先にあるようだ。

努力、苦悩、失敗、そして周囲のサポートを受けて、彼女は最後の壁を乗り越える。
狂気をまとってブラックスワンを演じるシーンは本当に圧巻。
まばたきすらできなかった。
人はそれを「狂気」と呼ぶが、本人からすればそれは狂気でもなんでもなく、弱点を克服した結果身につけた演技力でしかないのかもしれないと思う。

自分に足りないものがよくわかる、身のつまされる映画。
今年の上半期に観た映画の中で最高傑作。おすすめです。

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Those precious motives, those strong knots of love

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3月のことなので、もうだいぶ前の話になりますが、妻の妊娠が発覚しました。
その後今日に至るまで、母子ともに順調に成長し、いま妊娠5ヶ月の半ばです。
予定日は10月下旬。

僕の体には何の変化もないので、正直まだ実感もほとんどないです。
目に見えてわかるのは、妻の身体の変化と、やたら財布から出ていく検診費用くらい。
ただ、生まれてくる彼または彼女が、これから自分がどんな人生を歩んでいくかを考えていくうえで、切っても切り離せない存在になる、ということはなんとなく実感としてあります。

同じような感覚は結婚した時にも感じました。
何もかも自分の好き勝手に生きてきたけど、これからは彼女の人生も考えながら生きていかなければならない。
転職するにしても、住む場所を変えるにしても、もう一人で決めるわけではないのだ、という感覚。

僕はこの感覚をとても気に入ってます。
実際、この感覚は、独身の頃に思っていたような「自由を失う」という感覚ではなく、「人生をともに歩いてくれる人がいる」という感覚に近くて、大げさですが僕が生きている意味の1つになっているように思います。

I am pleased to welcome you to our family and looking forward to seeing you soon!!

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Takamatsu

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出張で高松へ。
仕事の合間に栗林公園という日本庭園に連れて行ってもらいましたが、ここは圧巻でした。
栗林公園のウェブサイトによると、2009年のミシュランガイドで、「わざわざ訪れる価値のある場所」として最高評価の3つ星に選定されたそうですが、いやほんとに。

園内で盆栽の展示即売会をやっていたんですが、見事な盆栽が東京では考えられないくらい安くて、思わず買いそうになるのをぐっと我慢しましたが、東京に戻って妻に話すと「買ってくればよかったのに」とのこと。
次回出張の時期にもやってればいいんだけど。

それにしても、讃岐うどんはおいしいし、栗林公園に限らず古き良き日本的な風景が多くて写欲をそそるし、次回はゆっくり滞在したいものです。

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梅の公園

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青梅市にある梅の公園に行ってきました。

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31

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衝撃的なガンジー事件にまさかの先を越されてしまいましたが、2月15日は31歳の誕生日でした。

もともとは海外出張の予定だったのですが、出張が4月に延期になったので、妻が当日お祝いをしてくれました。
平日の夜待ち合わせをして、イタリアンで食事をして、家に帰って手づくりのケーキを頂いて…前職の頃は考えられないような時間の使い方です。
イタリアンは絶品でした。特にトリュフのグラタン。

写真は誕生日プレゼントにもらった靴とベルトです。
自分ではまず選ばないであろう上品でありながら可愛げのあるライトグレーのドット柄デザイン。
実はこの靴とベルトは全く別のブランドのもので、同じデザインのものを探してコーディネートしてくれたのです。
ありがとうね。大事に使わせてもらいます。

誕生日はたくさんの人にメールを頂きました。ありがとうございました。
人生中盤戦の30代2年目です。少しずつ自分の人生像を形にしていきたいと思います。
あとは、体を引き締めないとね。

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ガンジー

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今日、仕事から帰ってきた時の話です。

もともとは千葉でアポイントがあり、帰りは遅くなるはずだったのですが、急遽予定が変更になり、思いがけず家に帰り着きました。
妻はまだ仕事から帰ってきてませんでした。

我が家は、家に早く帰ってきたほうが、郵便ポストを確認します。今日は僕でした。
ポストの中には、「大富豪がこのあたりのマンションを欲しがってます。マンションを売ってください」みたいな胡散臭いチラシ、ピザのデリバリーのチラシ、整体やりますというチラシなどがありました。
ここまではいつも通りです。

チラシ類をゴミ箱に捨て、ポストを確認すると、1通の封筒がありました。
宛先は僕、発送元はHMVです。
HMVで物を買った覚えは全くありません。
妻が買ったのかな。。と思ったりもしましたが、宛先は僕なので、思い切って封を開けてみました。
すると、中には、、

ガンジーです。

ガンジーのDVDが1枚と、納品書です。

僕は、一瞬何が起きてるのかよくわからなくなりました。
だってガンジーですよ。

妻はガンジーを観たかったのでしょうか。
彼女と知り合って5年、結婚してもうすぐ丸3年になりますが、そんなことは一度も言ってませんでした。
何か思いつめてるのでしょうか。

いや、そもそもこれは本当に妻が買ったのか。
僕は納品書を隅から隅まで読みました。
そこには、次のような記載がありました。

「ご注文番号」2015xxxx
「ご注文日」2011/02/14
「ご注文数」1
「配送枚数」1
「出荷日」 2011/02/15
「お支払い方法」 RAKUTEN POINT
「配送会社」佐川急便
「商品名」 Movie ガンジー コレクターズエディション

びっくりしました。
そこには、宛先もなければ、送った人の名前も記載されてないのです。
誰が誰に送ったものなのか、全くわからないものなのです。
シュレッダーにかけずにこのまま納品書を捨てても、個人情報は全くわからないものなのです。

僕は考えました。
もしかして妻じゃないのかもしれない。。
何を隠そう、昨日は僕の誕生日だったのです。誰かからのプレゼントなのでしょうか。
だとしたら、、誰なのでしょう。

いや、「誰か」も大事ですが、もっと大事な問題は「なぜガンジーか」でしょう。
だって、「ガンジー」ですよ。
HMVには280万タイトルの取り扱いがあるそうです。
この280万分の1で「ガンジー」が選ばれたのです。

「モハンダス・カラムチャンド・ガンディー(Mohandas Karamchand Gandhi 1869年10月2日 - 1948年1月30日)は、インドのグジャラート出身、マハトマ・ガンディー(Mahatma Gandhi)として知られるインド独立の父、弁護士、宗教家、政治指導者。「マハートマー(Mahatma)」とは「偉大なる魂」という意味で、インドの詩聖タゴールから贈られたとされているガンディーの尊称である。
南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。その形は民衆暴動の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」(よく誤解されているが「無抵抗主義」ではない)を提唱した。この思想はインドを独立させ、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させただけでなく、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。特にガンディーに倣ったと表明している指導者にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世等がいる。
��以上Wikipediaより抜粋)


これがガンジーです。
この歴史に名を残す崇高な男がガンジーなのです。

これは、誰かが僕にメッセージを送ろうとしてるのかもしれない。
俗に溺れ、物欲にまみれ、中性脂肪も増え続けている僕に、もっと崇高な生き方をせよというメッセージなのかもしれない。
毎日僕の怠惰ぶりを見てる、妻からのプレッシャーなのでしょうか。

それとも、昨日「何か欲しい物はある?」とメールしてきた実家の母がこっそり送ってくれたのでしょうか。
そう思えば実家の母は楽天をよく使っているので、DVDが買えるほどポイントが溜まっているのもうなずけます。
しかし。。楽観的で人生エンジョイがモットーのようなうちの母が「ガンジー」贈りますかね?

じゃあ父親?
いや、彼はガンジーを送ってきそうではありますが、そもそも楽天というものを知らない可能性があります。
僕は父親がパソコンで「Yahoo!占い」以外のページを開いているのを見たことがありません。

そのとき、ふと別の考えが頭をよぎりました。
もしかすると、誰かが僕の楽天IDを盗みだして、勝手にショッピングをしたのかもしれません。
だとしたらこれは一大事です。
僕は慌ててパソコンを立ち上げ、ウェブブラウザを立ち上げ、楽天のアドレスを打ち込みました。
こんなときに限ってパソコンはなかなか動きません。我が家のMacBookAir、もはや寿命なのでしょうか。

ようやく楽天のサイトが開き、僕は自身のIDとパスワードを入れて、脇目もふらず購入履歴を確認しました。
購入履歴の一番上(一番最新のもの)には、「2011年1月30日 松阪牛大トロフレーク」とありました。
どうやら僕のIDで買ったものではないようです。
そもそも僕は楽天ポイントが138ポイントしかありませんでした。DVD買えません。

そうなると、次に考えつくのは、誰かがいきなり商品を送りつけて、あとから代金を請求してくる「受け取ったでしょ詐欺」です。
そんな詐欺があるかどうか知りませんが、そんな詐欺はありそうです。
買ったおぼえのない商品をなんとなしに受け取るのは、とんでもない世界に足を踏み入れているのかも知れないのです。
はたしてガンジーは、悪魔の使いかもしれません。

僕は空恐ろしくなりました。
僕はもう一度納品書にすがりました。もしかしたら裏面があるのかもと思いましたが、裏面は白紙でした。
しかし、表に戻ると、そこには次のような文章がありました。

「お問い合わせ:このご注文に関するお問い合わせは右記でお願いします。」

すぐに、これだ!と思いました。HMVに確認すればいいんですよね。
そりゃそうですよ。慌てる必要ないんです。
早速書かれていたHMVのウェブサイトにアクセス。そこでお問い合わせ電話番号を見つけました。
すぐに電話してみます。

「こちらは、HMVカスタマーセンターです。只今電話が大変混み合っております。ご用の方は、メールでお問い合わせ頂くか、もうしばらくたってからおかけ直しください。」

のメッセージの後、一方的に電話が切られます。
メールで問い合せて返事を待つような、そんな時間をかける心の余裕はもはやありません。
がむしゃらにかけ続けることにします。

1分後、あっさりと電話は繋がりました。
オペレーターに身に覚えのない商品が届いたので、確認してほしいと伝えると、注文番号をお知らせくださいとのこと。
納品書の数少ない情報の1つである注文番号を伝えました。
その時、オペレーターの女性から告げられた言葉を、僕は忘れることができません。

「こちらは、千葉県◯◯市の△△様からの注文ですが、ご存知の方ではないですか?」

それは、妻の両親でした。
妻の両親からの誕生日プレゼントだったのでした。
妻の両親が僕に「ガンジー」を送ってくれたのでした。

ありがとうございます、安心しました、とオペレーターに告げ、電話を切った僕。
とりあえず何かの事件に巻き込まれたのではないことにほっとし、そしてこの体験を記録せねばと思い、楽天やらHMVやらにアクセスするために既に立ち上がっていたパソコンから数ヶ月ぶりにこのブログを開き、ここに書き留めることにしました。

さてさて一件落着!と書いて、この長い長いエントリーを終わりにしたいところですが、事はまだ済んでいません。

そうです。僕はこれから妻の両親に電話をし、プレゼントの御礼を伝えるとともに、一番の関心事である「なぜガンジーを?」ということを手を汗まみれにしながら、声が震えないように注意しつつ聞かなければなりません。
こんなゾッとする話、1人では電話できないので、妻が帰ってきて、夕飯を食べて、ロールケーキとコーヒーを楽しんでからにしようと思います。

これを機にブログを本格再開。。。するかはわかりませんが、少なくともガンジー観たら何か書こうと思います。
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