Montegrappa Emblema

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妻から転職のお祝いをいただきました。
モンテグラッパの「エンブレマ」と呼ばれる万年筆です。

2006年だから、もう4年以上前になりますが、前職で一人前と認められるポジションに昇進した時のことです。
そのことを父親に話すと、「万年筆をプレゼントしよう」と嬉しいことを言ってくれました。
「ただ、おまえは高価なものをほしがるからな。ちょっとお金を貯めてからな」と父。
当時の僕は、そんな高価なものでなくても、父が選んでくれるものであればそれでいいのに、という思いと、父はもしかすると、息子の昇進祝いに高価なものをプレゼントする、というイベントを楽しみたいのかもしれない(父は「モノより心を大事にしなさい」が口癖)、という思いが交錯し、万年筆が手元に来るその日をまあ気長に待つことにしました。

あれから4年半。
父が当時の約束を覚えているのかどうかもはや定かではありませんが、その間にも、僕が欲しい万年筆のイメージはどんどん具体的に固まっていきました。
僕は、普段は仕事のメモや考え事の殴り書きくらいでしかペンを使わないので、万年筆を使うのはよりフォーマルだったり、記念に残るシチュエーションの時。
なので、機能性はもちろんですが、そこで求められる機能性は耐久性とか長時間書いても疲れないなどではなく、ここぞという場面を演出できる書き味の気持ち良さがほしい。
加えて、機能だけではなく、存在そのものに華がある万年筆がいい、と思うようになりました。

「機能性と感性の両立」といえば、やはりイタリア製(感性が強すぎるきらいはありますが)。
なかでもモンテグラッパは、その繊細かつ華やかなデザインにずっと惹かれていました。

妻と一緒にお店をまわり、2人とも気に入ったのがこの「エンブレマ」。
��年半の時を経て、父から妻へとバトンが継がれ、僕はついに万年筆を手に入れました。

立派な万年筆を本当にありがとう。大切に使います。

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