The Innovator's DNA III

引き続きテレビ番組。最近イノベーションが頭にひっかかってて、何見ても同じこと考えてしまうんですが。。 ノンフィクションWでニコラ・フォルミケッティの特集を見る。こちらは料理ではなくファッション。 レディー・ガガのファッションディレクターとして知られるニコラ・フォルミケッティ、34歳。 イタリア人の父と日本人の母の間に生まれた彼は、現在NY、ロンドン、パリ、東京を股に掛けて活躍し、老舗ブランドから「ユニクロ」まで、幅広く手がけるファッションディレクターだ。 先鋭的なガガの衣装、誰もが着たいと思うユニクロの服、雑誌の表紙を飾るハイファッション…。 そのボーダレスな創作活動の源にあるのは、ファッションを専門的に学んだ経歴がなく、自己流の現場主義ですべてをつくり上げてきたこと。そして、12歳まで日本で育った彼ならではの「イーストミーツウェスト」のセンスだ。“時代の寵児”と言われる彼の活動を通して、“ボーダレスであること...
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The Innovator's DNA II

立て続けに料理人の話。 NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、ミシュラン3つ星の日本料理店「龍吟」の山本征治氏の特集を見る。 日本料理の名店「青柳」で修行し、現在は「龍吟」で革新的な日本料理に挑戦し続けている山本氏。 彼が「一流の日本料理シェフ」でなく、「革新的な一流の日本料理シェフ」を目指すに至るまでの経緯がすごい。 彼は、初めて招待され参加したスペインでの一流シェフのコンペティションで、彼のオリジナルではないが、日本料理ならではのアイディアを紹介した。 すると、オーディエンスからは次のような反応が返ってきたという。 「これはあなたのオリジナルではないのか。では、あなたではなくてもよかった」 一方で、他のシェフの発表を見ると、全く独創的で、これまでに見たことのないような調理法の提案が次々と出されている。 その経験を契機に、以降、彼は「伝統」の偉大さを認めつつも、それに並ぶものを革新することに熱意を注ぎ続け、ついにはミシュラン3...
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The innovator's DNA

テレビ東京「ソロモン流」でパティシエ辻口博啓氏の特集を見た。 史上最年少(23歳)で「全国洋菓子技術コンクール」に優勝するなど、数々のコンクールでの受賞歴をひっさげて、1998年に独立。自由が丘のモンサンクレールを筆頭に、feve、Le Chocolat de Hなど、複数のブランドを展開、名実ともに日本を代表するパティシエである辻口氏。 ショートケーキ、超うまそう。飴細工もおしゃれ。 感銘を受けたのは以下の会話。 (自らの看板商品のレシピを本にしたり、スクールで教えたりして公開していることについて) ナレーター:「看板商品のレシピは企業秘密として秘蔵にしておく、というのが一般的のような気がしますが、辻口さんはなぜ公開しようと思ったのですか」 辻口氏:「う〜ん、やっぱりレシピってのはどんどん公開していかないと新しいレシピも生まれてこないしね」 進化し続けるしくみってそういうことなのか、と納得。 過去や現在を守ろうとすればするほど、未来へ...
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