Not Really 'Made in China'

必読記事です。Not Really 'Made in China' - The iPhone's Complex Supply Chain Highlights Problems With Trade Statistics上記はWall Street Journalが書いたiphoneについての記事です。以下、非常にざっくりと要約します。iphoneは米国で設計され、日本や韓国、ドイツの部品を買って、中国で組み立てられて、出荷されています。一般的には、iphoneが売れることは、米国に利益をもたらし、生産国である中国に利益をもたらす一方で、日本では日系携帯電話メーカーの売上減少に繋がるなど、マイナスのインパクトとして取り上げられがちです。しかし記事では、iphoneの生産における付加価値を分解すると、日本34%、ドイツ17% 、韓国13%、米国6%、中国3.6%となっており、iphoneが世界中で売れれば売れるほど日本が(部品供給を通じて)最も儲...
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蒼井優

最近邦画をよく観るようになりました。ひとむかしは、邦画を観る人というのはごく一部で、5年くらい前までは僕もほとんど観たことがなかったのですが、今では映画の興行収入ランキングでも邦画のほうが多くトップテンにランクインしていたりしますよね。5年くらい前といえば、韓国映画がヒットしていた頃で、「韓国は自国の映画が人気なのに、日本はハリウッドが人気で、邦画はなにやってんだ」みたいな論調がメディアで喧伝されていたのを覚えてます。その後の邦画の躍進は、同じ日本人として嬉しい限りです。前置きが長くなりましたが、実は僕、「蒼井優」という才能にベタ惚れなのです。はじめて観た彼女の映画は、フラガールでした。フラガール自体非常に評価された映画でしたが、これを観た当時の蒼井優の印象は、日本的な女性の美しさ、(悪い意味でなく)田舎の素朴さを持ち合わせている女優だな、というくらいでした。フラガール メモリアルBOX [DVD](2007/03/16)松雪泰子、豊川悦司 他商品詳細を見る次に観たのは「花とアリス」という作品。ドイツに住んでた頃に向こうで観ました。この作品での蒼井優は、やはり自然体の演技が魅力で、オーディションか何かで踊っているシーンが映像として本当に美しくて、今でも目を瞑れば思い浮かぶくらいですが、全体としては「フラガール」と同じような印象でした。花とアリス...
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飛び続けることから始めよう

昨日、日本航空の更正計画が東京地裁に認可されたとの発表がありました。エアラインビジネスというのは、そもそも極めてボラティリティの高い、すなわち、安定的に利益を出すことが難しいビジネスです。それは、テロや感染症、リーマンショックのような、一企業ではコントロールできない事件によって旅客数が減少し、売上が減ってしまうことも一因ですが、僕自身は、むしろ、エアラインビジネスというものが、そういったトップラインのリスクに対して柔軟に対応できるコスト構造を「極めて作りづらい」ビジネスモデルだからだと考えてます。具体的には以下の3点です。①稼働率ビジネスまず、当たり前ですが、エアラインは、ホテルや鉄道などと同様、稼働率ビジネスです。お客さんの増減に関わらず飛ばないといけないし、飛ぶとなれば機材費や燃料費、パイロットやCAの人件費など、ケータリングを除けばほとんどの費用が固定費で、客数に応じて減らすことができません。固定費比率が高いので、当然ボラティリティは高くな...
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写真家たちの日本紀行

BSジャパンで毎週土曜19:30-20:00に放送されている「写真家たちの日本紀行」という番組をご存知でしょうか。 http://www.bs-j.co.jp/shashinka/ プロの写真家の方が、日本を旅しながら「未来に残したい情景」をカメラにおさめる紀行番組なのですが、この番組、すばらしいです。 写真のクオリティが高いのはもちろんですが、何と言っても、プロの写真家が、普通の人が行くような普通の観光地で、どんなものに着目し、どんな形で情景を切り取るか、映像だとその思考プロセスがすごくわかりやすく伝わってきます。 先週の放送では、江口愼一氏が日光を訪れ、東照宮などの観光名所にも足を運んだわけですが、一般人が写真を撮るスポットとプロが写真を撮るスポットが明らかに違う。 画面の切り取り方、光の取り込み方、どこをどう歩いて、どこでカメラを構えるかを見るだけでもすごく勉強になります。 この番組、キヤノンがスポンサーなのですが、僕自身キヤノンの...
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小江戸川越

都心から1時間強、鎌倉、日光と並んで歴史的建造物で有名な川越に行ってきました。��と言っても、川越がそんな街だとは1ヶ月くらい前までは知りませんでした...)歴史的な街並はたしかに壮観なのですが、残念なのは絶え間なく自動車が走るせいで、落ち着いて街並を楽しむことができないこと。明らかに景観ともマッチしておらず、市街地に歴史地区が残っているので交通の便を考えると難しい問題であるにせよ、何らかの工夫はしてほしいなと思います。その点、菓子屋横丁のあたりはヒューマンスケールに設計されていて、見所満載でした。次は鎌倉に行きたいで...
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Omotesando Hills Christmas 2010 with SWAROVSKI ELEMENTS

気づいたら、街はすっかりクリスマスですね。今年のクリスマスはゆっくりと過ごせそう...
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欧州の歴史に学ぶ

何度か登場してますが、最近歴史マンガにハマってます。ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)(2004/10/22)岩明 均商品詳細を見るチェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)(2006/10/23)惣領 冬実商品詳細を見る「ヒストリエ」は古代オリエント、「チェーザレ」はルネサンス期と時代は違いますが、どちらも欧州が舞台。前の会社も今の会社もそうですが、僕が勤めているのは、いわゆる「欧州系」の企業です。今の会社では聞かれることはないですが、前の会社では、よく「欧州系と米系はどう違うのか」とクライアントやら学生さんやらに聞かれたものです。欧州系でも米系でも働いているのは日本人が多いので、実際のところはそれほど大きな差はないように思いますが、僕が答えてたのは以下の3つです。①多様性アメリカは1つの国、欧州はたくさんの国の集まり。たくさんの国の集まりである欧州は、国によって民族も違えば、言語も違うし、文化、生活習慣も違う。今はEUで統合されていると思う人もいるかもしれませんが、実際住んでみた人にはわかるとおり、国が変わると全てが変わると言っていいほどいろいろ違います。日本企業なんかでたまに「欧州戦略」なんて言い方を耳にしますが、国によって攻め方が違うことへの認識が甘いままに欧州を一括りに考えるとなかなかうまくいきません。欧州企業にはドイツ人、イギリス人、フランス人、イタリア人など様々な国籍の人が一緒に働いていて、「いろんな考え方、働き方があるよね」というのを肌で理解して生きてきたのが欧州。アメリカも人種のるつぼとか言いますが、欧州と比べれば"This...
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写真を学ぶ

今日は新宿御苑に紅葉を観にいきました。 ドイツに住んでた頃はよく日本を懐かしく思いましたが、その時に脳裏に写る日本の風景の1つが紅葉だったのです。 なので、期待してでかけたのですが…ちょっと早かったようです。もう11月下旬なのにね。 前の会社の社長と食事をしていた時の話。 社長と僕はどちらも大のつくカメラ好きなので、食事をするといつもあのレンズはどうだとか、どのカメラがほしいとか、そういう話になります。 先日、写真の腕がなかなか上がらないので、写真教室に通ってしっかり学んでみようかと思っている、いう話をしたときのこと。 社長は少し首をかしげた後、こう仰いました。 「うーん…そうかなあ。写真教室に行くべきなのかなぁ。。 僕はね、写真の腕を上げたかったら、万葉集を詠むほうがいいと思うよ」 こういう含蓄のあるアドバイスをくれる、大人であり、深みがあり、人間として尊敬できる方でした。 「めづらしと我が思ふ君は、秋山の初黄葉に、似てこそありけれ...
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13日間で「名文」を書けるようになる方法

13日間で「名文」を書けるようになる方法(2009/09/04)高橋 源一郎商品詳細を見る最近ブログを更新するようになったのは、仕事が変わって時間ができたというのもありますが、むしろこの本の影響のほうが大きいかもしれません。作家であり、明治学院大学教授であり、僕には競馬好きとしてもおなじみの高橋源一郎氏が、明治学院大学で行っている「言語表現法講義」という授業をまとめた一冊。タイトルからは、テクニック本のような印象を受けますが、実際の中身は、古今東西の高橋氏が好きな文章を紹介しながら、文章とは何か、言葉とは何かを学生と一緒に深く考える内容。僕は1日1講義を寝る前に読んでいたのですが。。講義を読み進めながら(講義自体もすごくおもしろい!)、著者と学生と一緒になって文章について考える時間は、気づくと毎晩の楽しみの1つになっていました。そして、テクニックは何も身につきませんが、とにかく文章を書きたくなるのです。まさに名講義。この授業を生で受けられる学生さ...
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「魂の昭和史」と「永遠の0」

すべての日本人に感じてほしい魂の昭和史 (小学館文庫)(2002/07)福田 和也商品詳細を見る永遠の0 (講談社文庫)(2009/07/15)百田 尚樹商品詳細を見る「もともと生まれた場所も肌の色も言語すらも異なるこの世界で、自分達以外の人間、宗教を排除しようというのが間違っている。混在したこの世界こそが神が我らに与えた世界なのに。人の心などもとから型にはまるはずもないだろうに‥」とは、先日のブログに書いた通り惣領冬実の漫画「チェーザレ 破壊の創造者」第3巻でのチェーザレの台詞ですが、僕はこの言葉にひどく共感しています。世の中には、人の数だけ正義があって、いわゆる現在まかり通っている「正義」というのは、単にこの世界の強者にとっての「正義」でしかない、ということを、なんとなくですが理解できるようになってきました。高校の部活とか、大学のサークルとか、会社なんかもそうですよね。勝ち残った者にとっての「正義」がその組織の価値観になる。途中で辞めたりした...
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パレード

パレード (幻冬舎文庫)(2004/04)吉田 修一商品詳細を見るパレード (初回限定生産) [DVD](2010/10/06)藤原竜也香里奈商品詳細を見る「パレード」を読み終えた時の率直な感想は、「怖い」というものでした。ただ、「何が怖いの?」とか「どう怖いの?」とか聞かれると、うまく説明がつかず、僕はしばらくなぜ「パレード」が怖いのかを考え込んでいました。はじめは、「こんな世界があったら怖いな」という意味での怖さ、つまり、物語の登場人物が持つ異質な世界観が怖いのではないかと考えましたが、どうも腑に落ちない。というのは、僕が感じた「怖さ」というのは、ホラーやSFのような、現実にはありえない世界について話すときの「怖さ」とは明らかに異質のものなのです。もっと日常の中で、普段は気づいていなかったり、見えなかったりするけど、実はそうだった、という類いの、物事の本質をえぐり出されたような、そんな「怖さ」だと思うのです。では、「パレード」がえぐり出した本...
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L'homme est un roseau pensant

人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。彼を圧しつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一滴の水でも、彼を殺すには十分である。だが、たとえ宇宙が彼を圧しつぶしても、人間は彼を殺すものより尊いだろう。なぜなら、彼は自分が死ぬことと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。宇宙は何も知らない。だから、我々の尊厳のすべては、考えることの中にある。我々はそこから立ち上がらなければならないのであって、我々が満たすことのできない空間や時間からではない。だから、よく考えることに努めよう。ここに道徳の原理がある。ー「パンセ」断章347/ブレーズ・パスカル今日はスカイツリーを撮りにいきま...
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Hope

「メンタルはどうやって鍛えているのですか」「メンタルにトレーニングはないんだ ー メンタルは今もいいよ。希望をたくさん持っているから」ーラファエル・...
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混沌

「もともと生まれた場所も肌の色も言語すらも異なるこの世界で、自分達以外の人間、宗教を排除しようというのが間違っている。混在したこの世界こそが神が我らに与えた世界なのに。人の心などもとから型にはまるはずもないだろうに‥」ー「チェーザレ 破壊の創造者」第3巻 / 惣...
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Montegrappa Emblema

妻から転職のお祝いをいただきました。モンテグラッパの「エンブレマ」と呼ばれる万年筆です。2006年だから、もう4年以上前になりますが、前職で一人前と認められるポジションに昇進した時のことです。そのことを父親に話すと、「万年筆をプレゼントしよう」と嬉しいことを言ってくれました。「ただ、おまえは高価なものをほしがるからな。ちょっとお金を貯めてからな」と父。当時の僕は、そんな高価なものでなくても、父が選んでくれるものであればそれでいいのに、という思いと、父はもしかすると、息子の昇進祝いに高価なものをプレゼントする、というイベントを楽しみたいのかもしれない(父は「モノより心を大事にしなさい」が口癖)、という思いが交錯し、万年筆が手元に来るその日をまあ気長に待つことにしました。あれから4年半。父が当時の約束を覚えているのかどうかもはや定かではありませんが、その間にも、僕が欲しい万年筆のイメージはどんどん具体的に固まっていきました。僕は、普段は仕事のメモや考...
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Best associates

この1ヶ月、本当に多くの方に退職のお祝いをして頂きました。以下は、その備忘録として。こんなに食べ歩いた1ヶ月はなかったと思うので。9/6 (月):Yさん(上司)@魚のほね(恵比寿)9/7 (火):Kさん(上司)@鮨なかむら(六本木)9/8 (水) : Sさん(元上司。現再生ファンド)@鬼わそと(白金高輪)9/9 (木) : Nくん(元同僚。現米系コンサルティングファーム)@一炉一会(麻布十番)9/10(金): Eさん(元同僚。現米系人材紹介会社)@すし匠まさ(西麻布)9/13(月)ランチ : Kさん(元上司。現米系コンサルティングファーム)@オークドア(グランドハイアット東京)9/13(月)ディナー : Hさん(元同僚。現ベンチャー系PR会社)@福皆来(恵比寿)9/14(火): Kさん(上司、メンター)@まえだや(中目黒)9/17(金): Sくん(大学時代の親友)ほか@やきやき三輪(広尾)��9/18-9/22: 石垣島旅行)9/24(金)ランチ:Kさん(元上司。現欧州系プライベートエクイティ)@Union...
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Toray Pan Pacific Tennis Tournament

残念ながら負けてしまいましたが、クルム伊達公子さんの応援に有明に行ってきました。思えば高校でテニスを始めたとき、最初に買ったのは当時伊達さんが使っていたRD-8というラケット。伊達さんが得意だったドライブボレーによくトライしたのを覚えてます。生で本人を見たのも試合を観たのも初めてでした。世界トッププレイヤーのスキアボーネと比べても技術的には全く遜色なく、体力があればきっと…と思わずにはいられないテニスをできるのは想像を絶する努力の蓄積のたまもの。目線の高さ、目指す世界をどこまで高く持てるか。ルーティンに流されることなく挑戦していかなければいけま...
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Chagall / Russian Avant-Garde

東京藝術大学美術館で開催中の「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展を観に行ってきました。僕は、マティスやシャガールのような色彩やかでエネルギッシュな画家が大好きです。昨年コートダジュールに旅行した時には、ニースにあるマティス美術館、シャガール美術館両方を訪れましたし、今年の年初にカンボジアに旅行した時には、シャガールに似た色彩だからと現地アーティストの絵を買ったりもしました。原色を使って力強く書かれた絵を見ると、気分が明るくなるし、エネルギーをもらえる気がします。しかし、この展覧会に行ったことでシャガールの印象は大きく変わりました。変わったというよりは、新たな一面を教えてもらったという感じかもしれませんが。僕が学んだのは、彼の絵には、ユダヤ人として生まれたことの辛苦、二度の大戦と革命による苦難と絶望、それでも消えることのない故郷ロシアへの想いが随所に散りばめられていたということ。シャガールは、帝政ロシア時代に現在のベラルーシに生まれ...
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大井川鉄道と寸又峡

日帰り旅行ということで、大井川鉄道に乗って寸又峡に行ってきました。朝9時に家を出て、品川駅からこだまで静岡の掛川まで。掛川から東海道線に乗り換えて、金谷で下車。金谷から千頭という駅まで走っているのが静岡県を南北に走る大井川鉄道で、この路線ではなんとSLに乗れるんです(平日は一日一本限定)。朝9時に家を出たのもまさにこのため。11:48金谷発のSLに乗車。写真のとおり、SLは昭和初期当時の車両が再現されていて、なんともノスタルジックな雰囲気。僕はSLに乗ったのは初めてではないだろうか。少なくとも記憶にはないのだけど。。アンティークな車両、汽笛の音、もくもくと流れる煙…五感で旅情を盛り上げてくれます。線路は大井川に沿って北上するのですが、窓を流れる景色がまた綺麗で、はしゃいでいる間に終点の千頭駅へ。ここから先はバスで寸又峡温泉に向かいます。寸又峡温泉には、夢の吊橋というなんともフォトジェニックな場所があって、こここそが今回の旅の目的地。南アルプスの大...
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20km Cycling -鬼子母神-

今日から転職前の有休消化期間。とはいっても、ちょこちょこ仕事が残っていたり、夜は毎日転職の挨拶がらみの会食だったりで、けっこう予定は盛りだくさんです。ただ、昼間は比較的時間があるので、まずはサイクリングへ。今回の目的地は、映画「今度は愛妻家」のロケ地の1つでもある、雑司ヶ谷の鬼子母神。我が家のある港区からは、片道約10kmなので、往復20km。途中江戸川公園にも寄り道したりしながら、のんびりと雑司ヶ谷へ。お決まりの都電荒川線の写真を撮って、ここから鬼子母神までは歩いて向かいます。鬼子母神は安産、子育の神様らしく、境内には安産祈願の絵馬がたくさん。��月に長男が生まれたばかりの妹に子育のお守りを買って、映画のシーンをまねたような写真を撮ったりして、大満足。東京はまだまだ見どころがたくさんありそう...
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New horizon

9月末で今の会社を卒業することにしました。新卒で入社して7年半、うちドイツ駐在が1年半。振り返ってみても、本当にいいキャリア、いい20代の過ごし方をしたと感じます。ビジネスのいろは、その根幹である経営について徹底的に学べたこと。強くプロフェッショナルとして生きていく心構えを身につけられたこと。初めて参画した海外プロジェクトでは、英語がわからないストレスで仕事から逃げ回ってたのに、今では自ら海外でのキャリアを目指せるようになったこと。生涯に亘ってお互いに切磋琢磨し、尊敬しあえる上司や同僚に恵まれたこと。親子ほどの年齢差がある僕を一人のビジネスパーソンとして認めてくれるクライアントに出逢えたこと。その他、数え切れないほどのものを僕はこの仕事を通じて手にすることができました。10月からは新しいフィールドで新しい挑戦。仕事ができないかもしれない、という不安はありません。ただし、自分が自分に期待するスピードで成長できるかが心配。ようやく見つけたキャリアビジ...
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父と

この週末は福岡から父が遊びにきてました。土曜はランチにくろさわで黒豚カレー南蛮うどん、六本木ヒルズ散策、ミッドタウンで写真展とBACARDIモヒート、夜は麻布十番まつりでおつまみを買って妻の両親が遊びに来てくれての宴会。大盛り上がり。日曜は午前中に八芳園(=写真)まで散歩、帰ってそうめんを食べてその後買い物して芝浦ふ頭から海を眺めて解散。にぎやかで楽しかったです。父の写真を撮りましたが、いい顔してました。よく歩くし、よく笑うし、やたら汗臭いしですが、いつまでも元気で。お母さんと仲良...
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40km Cycling -調布-

休み初日のお台場サイクリングから中2日。水曜、木曜は雨が降ったり、微妙に仕事が入って時間がとれなかったりでしたが、今日金曜日は第二弾にふさわしい天気。前回(10kmコース)をクリアしたので、せっかく天気がいいなら(20kmコース)に挑戦です。調布か三鷹か迷いましたが、そもそもジブリ美術館のチケットもなかったので、調布に決定。とはいえ。。地図を見ると、恐ろしく遠いですね。調布。まずはお中元を買うために自転車で新宿伊勢丹へ。おかげで少し遠回りですが。。新宿までは30分かかったかかからないかくらい。軽いもんだ。無事にお中元を手配して、いよいよ出発。新宿から調布へは、とにかく甲州街道をまっすぐ走り続けるだけ。景色としてはいまいちですが、本当に調布までいけるか自信がなかったので、まっすぐなのはありがたいです。初台、幡ヶ谷、笹塚、明大前、下高井戸、、と京王線の駅に沿って走り続けます。単調な道で、若干気が滅入りますが、調布を示す道路標識が目に入るようになると少...
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20km Cycling -お台場-

お休み初日。天気は心配だけど、とにかく雨は降ってないので、やる気のあるうちに。まずは、自分がどれだけできるのかもわからないので、(10kmコース)からお台場を選択。お台場は、レインボーブリッジを渡れればわずか5-6kmなのですが、残念ながらレインボーブリッジは自転車で渡れないらしいので、晴海経由で向かいます。このコースで片道10km、往復20km。家を出て、田町駅の脇を通り、海岸沿いへ。インターコンチネンタルホテル東京ベイのあたりからレインボーブリッジとお台場を海の向こうに眺める。ちょこちょこ自転車を止めて写真を撮るのも楽しい。休日っぽくていい。海岸沿いを浜離宮に沿って走りながら、ここはむかし妻と歩いたな、とか思い出しながら気分よく走り、築地市場へ。僕は築地市場は初めて(といっても別に中を見学したわけではないけど)でしたが、ここは楽しそうです。おいしそうなにおいがあちこちからするし、市場独特の活気があって。奥さん今度遊びに行こうね。築地市場を抜け...
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Cycling

正月以来、久々の休暇です。今回の休暇は、とにかく運動不足とそれによる肥満をなんとかしないといけない、というのがテーマ。ジムで運動とか、はやりのジョギングとか、いろいろ方法はありますが、運動を目的に運動するのはどうも気乗りしません。そこで、思いついたのが、都内からそれなりの距離で、写真を撮るのが楽しそうな場所に自転車で行くこと。これなら運動もできるし、行く先々でおもしろい写真が撮れるかもしれません。自転車でいけそうな距離って、どれくらいでしょうね。そういえば高校生の頃に、実家から太宰府天満宮まで自転車で行ったことがあります。調べてみると、だいたい片道30kmくらい。これくらいはいけるのかなぁ。。いやいや、当時とは体力が違いすぎます。重たいカメラバッグもしょっていくわけだし。。というわけで、まずは片道10km、20kmくらいで探してみました。��10kmコース)お台場:若者のデートスポット。海浜公園からレインボーブリッジ、タワーを望む写真はベタだけど...
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立ち上がれ日本人

立ち上がれ日本人 (新潮新書)(2003/12)マハティール モハマド商品詳細を見るマレーシアの元首相マハティール氏による、資本主義の欠点から中国とのつきあい方、イスラム世界、日本への叱咤激励まで多岐にわたる世界情勢をテーマにした講演。僕は、今の時点で自分が天下国家を論じるつもりはないし、今後もそういう道を歩む予定も全くないが、天下国家を語る本を読むのは好きです。なぜなら、「人は立場によって言うことが違う」ということと、それゆえに「普遍的に正しいことなどない」ということを最もリアルに教えてくれるから。それぞれ国の代表にはそれぞれの国家を背負う責任があり、国際問題というのは、そうした各国の利害と国際社会の大義名分の折り合いをどうつけるかが問題なのだと思います。強い国もあれば弱い国もあり、民主主義もあれば独裁主義もあり、キリスト教があればイスラム教もあり、何か唯一正しい答えがあるわけではなく、皆それぞれの立場で正しいと信じることを主張する。この本は、欧米的な考え方でも、先進国的な考え方でもない、マレーシアというアジアの小国からみた世界の断面。であるがゆえに、これまでと違った「ものの見方」を教えてくれます。そして僕は、「みんな違うのだ」ということに寛容になれるというか、それを腹の底から理解した上で、正解を探すのではなく、認識の違いを認め合える交差点を探すことができるようになりたいのです。いろんな立場の人が天下国家を論じる本は、"You...
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William Eggleston

御殿山にある原美術館にWilliam Egglestonの写真展を観にいってきました。 色彩表現といえば、僕はSteve McCurryが大好きです。 彼の写真は異国情緒と人間の交差点に焦点をあてていますが、William Egglestonが撮るのは、ゴミだったりポスターだったり、普通はカメラを向けないような被写体に焦点をあて、なんでもない被写体を構図と色彩表現でアートに昇華させていたのが印象的。 それに感化されて帰りに撮ったのが↓。 あまりイケてないけど。。こういう目で街歩きをすると、なんでも被写体にできて新鮮です。 刺激になる写真展で...
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今度は愛妻家

映画「今度は愛妻家」http://www.kondoha-aisaika.com/先日機内で観ました。20代後半くらいからか、突然涙もろくなりました。スポーツを観たり、映画を観たりすると、ちょっとしたことで涙が出そうになるのです。僕は、そのこと自体はすごくいいことだと思っていて、というのも、昔より人の気持ちがわかるようになったということのような気がするからです。単純な僕は、映画を観て少し泣いて、ちゃんと愛妻家になろうと、そして、もっと妻の写真を撮ろうと思いま...
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Who are you, David Jones?

出張で今度はブラジルのサンパウロに向かってます。サンパウロへは、成田からアメリカのワシントンダレス空港を経由して合計22時間くらいのフライトです。本来であればもうサンパウロに着いているはずなのですが、実はこの記事はワシントンダレス空港のラウンジから書いています。というのも、昨夜21時半に予定していたサンパウロ行きのフライトが、2時間送れの23時半に変更になり、0時くらいにキャンセルが決定、翌日23日(=今日)出発に変更になったのです。成田からワシントンに到着したのが16時なので、8時間待ってのキャンセル。空港は代わりのホテルを手配してもらう人の行列でパニック。何も動けないまま時間は既に深夜1時。異国でこの状況はすごく疲れます。深夜1時半くらいようやくホテルバウチャーをもらったのですが、今度はホテル行きのシャトルバスが来ません。ようやく一台来たと思ったら、10人乗りくらいのスモールバン。疲れきっていらだっているアメリカ人が我先に乗り込み、あっという間に満席。こんなことをやっていたら、また1時間くらい待たされて、ようやくバスに乗っても今度はホテルの受付で1時間待って…みたいな感じで、夜が明けてしまいそうです。というわけで、ワシントン到着後のトランジットの合間に3-4時間ステイしていたダレス空港近くのハイアットに電話。「3時間でチェックアウトをしたのだけど、フライトがキャンセルになってワシントンに泊まることになった。もともとは1日分払っていたし、同じ部屋を使わせてくれない?」と相談したところ、「もちろんだ。もともと今夜はあなたの部屋なのだから」との返事。今回の出張で出会うアメリカ人はみんな陽気で親切。少し嬉しくなる。シャトルバスを待つ行列に別れを告げ、タクシーを拾ってハイアットへ。ハイアットまではわずか5分の距離です。ようやく休める、と安堵しましたが、ここまでならよくある苦労話。この長い一日はまだまだ終わりませんでした。ホテルに着くと、受付の男性が「待っていたよ」と満面の笑顔で、昼間に使っていた部屋の鍵をくれました。エレベーターに乗り、7階に上がり、部屋に向かうと、なぜか部屋の中から物音と人の声が。よく見るとドアには「Privacy」タグがつけられています。変だなと思いながら、カードキーを挿すと、やっぱりドアは開きません。なんだこりゃ、と思いながらもう一度フロントへ。フロントで「誰かいたよ?」と話をすると、「そんなわけないだろう。お前の部屋だぞ」と先ほどの男性。部屋に電話をしても誰も出ないから、空耳に違いない、カードキーは何かのエラーかもね、という話になり、今度はボディガードのような屈強なアメリカ人に連れられてまた7階へ。屈強アメリカ人がマスターキーでドアを開けようとすると、またもエラーで開きません。彼は不審な顔をしながらドアをゴンゴンとノック。しばらくは返事がありませんでしたが、再三のノックの末、中から返事が。「もう風呂入って寝るんだよ」みたいなことを言ってます。屈強アメリカ人と、「やっぱ人がいるなぁ。違う部屋借りたら?」という話になり、またフロントへ。いったいいつになったら寝れるのだろうか。。フロントに戻って、屈強アメリカ人と人がいた話を受付にすると、さっきの男性に加えて別の女性も加わり、パソコンをいろいろと調べはじめました。調べたあとに彼女の言った一言が衝撃的。女性:「あなたの部屋には今David...
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Moscow

仕事でモスクワに行ってきました。フランクフルト経由でモスクワに到着したのは現地時間の23時すぎ。空港を出るとあたりは当然真っ暗で、気温は-15℃。凍てつく寒さの中タクシー乗り場へ向かうものの、なんとタクシーがいない。これは困った…とあたりを見渡していると、タクシーっぽい、というか白タクを発見。とにかくホテルまで連れて行ってもらうことに。40分程度で4,000ルーブル(≒12,000円程度)。あとでロシア人同僚に聞くと、通常は1,300ルーブルくらいだそうです。ロシアはもともと白タクが多く、事前交渉が必要なのだとか。後にホテルでタクシーを呼んでもらったときなどは、白タクすら捕まらず、通りかかりのおそらく普通のおじさんをとめて、ボーイが金額を交渉。実際に目的地まで連れて行ってもらいましたが、なんとも信じられない思いでした。それ以外にも、ロシアは、今まで訪れた国と比べてもいろんな意味で新鮮な国でした。例えば、ロシア人同僚との会話には、「カザフスタン」「...
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30

もう昨日のことになりますが、誕生日をむかえ、30になりました。写真はフラワーケーキ?とでも呼ぶのでしょうか、妻がプレゼントしてくれたものです(花なので、食べられません)。30歳の誕生日はこれまでと違う気分なのか?と何人かに聞かれましたが、実はまだ30歳という実感がありません。ただ、30歳というのがどういう年齢なのかを考えることはあります。1つは、「若いのにがんばっててえらいね」「若いのにすごいね」と言われる年齢ではなくなったこと。例えばクライアントに年齢を聞かれ、20代と答えていたときは、なんとなく上のような反応があって、悪い気はしなかったものですが、もうそんなこともなくなりそうだな、と思うと少しさびしい。と同時に、これからは一人前の大人として扱われるのだ、もはや若さは言い訳にできない年齢になったのだ、と気持ちをあらたに一層がんばらなければならない、と思ったりもします。30歳の時、僕の両親は何をしていたか。父が30歳の時、僕は既に生まれていて、1...
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