Toray Pan Pacific Tennis Tournament

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残念ながら負けてしまいましたが、クルム伊達公子さんの応援に有明に行ってきました。

思えば高校でテニスを始めたとき、最初に買ったのは当時伊達さんが使っていたRD-8というラケット。
伊達さんが得意だったドライブボレーによくトライしたのを覚えてます。

生で本人を見たのも試合を観たのも初めてでした。
世界トッププレイヤーのスキアボーネと比べても技術的には全く遜色なく、体力があればきっと…と思わずにはいられないテニスをできるのは想像を絶する努力の蓄積のたまもの。

目線の高さ、目指す世界をどこまで高く持てるか。
ルーティンに流されることなく挑戦していかなければいけません。

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Chagall / Russian Avant-Garde


東京藝術大学美術館で開催中の「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展を観に行ってきました。

僕は、マティスやシャガールのような色彩やかでエネルギッシュな画家が大好きです。
昨年コートダジュールに旅行した時には、ニースにあるマティス美術館、シャガール美術館両方を訪れましたし、今年の年初にカンボジアに旅行した時には、シャガールに似た色彩だからと現地アーティストの絵を買ったりもしました。
原色を使って力強く書かれた絵を見ると、気分が明るくなるし、エネルギーをもらえる気がします。
しかし、この展覧会に行ったことでシャガールの印象は大きく変わりました。変わったというよりは、新たな一面を教えてもらったという感じかもしれませんが。

僕が学んだのは、彼の絵には、ユダヤ人として生まれたことの辛苦、二度の大戦と革命による苦難と絶望、それでも消えることのない故郷ロシアへの想いが随所に散りばめられていたということ。
シャガールは、帝政ロシア時代に現在のベラルーシに生まれたユダヤ人。
1887年生まれの彼は、第一次世界大戦、ロシア革命、第二次世界大戦の戦渦に巻き込まれ、ロシア、フランス、アメリカと転々としながら画家としての活動を続け、晩年は南フランスのヴァンスで最期を迎えます。

ロシアの教会、ロバや鳥などの故郷の動物たち、イディッシュ語(ユダヤ語)にちなんだ絵画表現などは、あらゆる作品に頻繁に登場します。
シャガールの絵によくみられる屋根の上のヴァイオリン弾きというのも、「不安定な場所でのヴァイオリン弾き」を、常に迫害の危険にさらされながらも日々楽しく生きようとするユダヤ人の現実逃避と重ね合わせているそうです。
そういうことを理解してシャガールの絵を見ると、一見理解しづらい彼の作品も、実は彼の記憶を呼び覚ましながらそれぞれのモチーフが描かれていたのだ、彼は一枚の絵に歴史を描いていたのだ、と思うに至りました。

今回の展示作品は、戦時中、戦後すぐの作品が多く、一方で僕がニースで観た作品は晩年のもの。
シャガールが生きてきた時代と重ね合わせると、単に色彩豊かでエネルギッシュ、ではなく、それぞれの時代と当時の想いを反映したモチーフ、色づかい、筆致なのだと思い知らされました。

圧巻は歌劇「魔笛」の舞台美術作品の展示。
圧倒的なスケール、圧倒的なパワー。
歌劇場の写真、しかも白黒を見るだけで鳥肌がたつほど驚嘆。
歴史を生きてきたと同時に、たとえそうでなくてもシャガールはとんでもない天才なのだと実感。
これから何をどんなに勉強してもこんな作品が描けるようになるとは全く思えないのです。
モーツァルトのオペラ「魔笛」を観たことはありませんが、これを機にぜひ観てみたいと思います。

まだ観ていない方は是非。
10月11日まで東京、10月23日から福岡です。
http://marc-chagall.jp/

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大井川鉄道と寸又峡

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日帰り旅行ということで、大井川鉄道に乗って寸又峡に行ってきました。

朝9時に家を出て、品川駅からこだまで静岡の掛川まで。掛川から東海道線に乗り換えて、金谷で下車。
金谷から千頭という駅まで走っているのが静岡県を南北に走る大井川鉄道で、この路線ではなんとSLに乗れるんです(平日は一日一本限定)。
朝9時に家を出たのもまさにこのため。11:48金谷発のSLに乗車。

写真のとおり、SLは昭和初期当時の車両が再現されていて、なんともノスタルジックな雰囲気。
僕はSLに乗ったのは初めてではないだろうか。少なくとも記憶にはないのだけど。。
アンティークな車両、汽笛の音、もくもくと流れる煙…五感で旅情を盛り上げてくれます。
線路は大井川に沿って北上するのですが、窓を流れる景色がまた綺麗で、はしゃいでいる間に終点の千頭駅へ。
ここから先はバスで寸又峡温泉に向かいます。

寸又峡温泉には、夢の吊橋というなんともフォトジェニックな場所があって、こここそが今回の旅の目的地。
南アルプスの大自然に囲まれた山間に、エメラルドグリーンに輝く大間ダム湖があり、そこに女性がお祈りをすると恋の願いが叶う吊橋がかかっている、というなんともロマンチックな場所。
まあ恋の願いどうこうはあまり興味がないし、平日で曇り空だったせいか観光に来ているのもご高齢の方々ばかりだったので、そのへんのロマンは皆無でしたが、そのぶん静かで神秘的な雰囲気でした。

約1時間ちょっとの滞在で、温泉にも入らず帰りのバスに乗り込み、同じルートを逆走。
今度はSLではなくワンマン列車に揺られながら、静岡駅からひかりに乗り、品川には20時前後に到着。

楽しい日帰り旅行でした。
しかし、静岡県って本当にお茶を作りまくってるのね。。

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20km Cycling -鬼子母神-

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今日から転職前の有休消化期間。
とはいっても、ちょこちょこ仕事が残っていたり、夜は毎日転職の挨拶がらみの会食だったりで、けっこう予定は盛りだくさんです。
ただ、昼間は比較的時間があるので、まずはサイクリングへ。
今回の目的地は、映画「今度は愛妻家」のロケ地の1つでもある、雑司ヶ谷の鬼子母神。

我が家のある港区からは、片道約10kmなので、往復20km。
途中江戸川公園にも寄り道したりしながら、のんびりと雑司ヶ谷へ。
お決まりの都電荒川線の写真を撮って、ここから鬼子母神までは歩いて向かいます。

鬼子母神は安産、子育の神様らしく、境内には安産祈願の絵馬がたくさん。
��月に長男が生まれたばかりの妹に子育のお守りを買って、映画のシーンをまねたような写真を撮ったりして、大満足。

東京はまだまだ見どころがたくさんありそうです。

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New horizon

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9月末で今の会社を卒業することにしました。

新卒で入社して7年半、うちドイツ駐在が1年半。
振り返ってみても、本当にいいキャリア、いい20代の過ごし方をしたと感じます。

ビジネスのいろは、その根幹である経営について徹底的に学べたこと。
強くプロフェッショナルとして生きていく心構えを身につけられたこと。
初めて参画した海外プロジェクトでは、英語がわからないストレスで仕事から逃げ回ってたのに、今では自ら海外でのキャリアを目指せるようになったこと。
生涯に亘ってお互いに切磋琢磨し、尊敬しあえる上司や同僚に恵まれたこと。
親子ほどの年齢差がある僕を一人のビジネスパーソンとして認めてくれるクライアントに出逢えたこと。
その他、数え切れないほどのものを僕はこの仕事を通じて手にすることができました。

10月からは新しいフィールドで新しい挑戦。
仕事ができないかもしれない、という不安はありません。ただし、自分が自分に期待するスピードで成長できるかが心配。
ようやく見つけたキャリアビジョンを見失わないためにも、密度の濃い30代にしたいと思います。

以下は、7年半前に僕を採用してくれた今の会社の現会長(当時社長)に挨拶に行ったときに頂いた言葉。

「年齢的にもいい決断です。あなたが思っている以上に事業会社はどろどろしています。グローバルとかかっこいいこと言っても、事業会社というのはコンサルと比べるとはるかに泥臭いところです。ストレスもたまるし、進まないことも多いでしょう。ただ、それを学んできてください。会社なんてなかなか変わりません。決してあせらずに。とにかくあせらずに。
そういうことを学んで、一回り大きくなって、また戻っておいで。我々はいつでもWelcomeなので。その日を楽しみに待ってます。今までおつかれさま。ありがとう。」

7年半、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

2010年9月

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