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衝撃的なガンジー事件にまさかの先を越されてしまいましたが、2月15日は31歳の誕生日でした。

もともとは海外出張の予定だったのですが、出張が4月に延期になったので、妻が当日お祝いをしてくれました。
平日の夜待ち合わせをして、イタリアンで食事をして、家に帰って手づくりのケーキを頂いて…前職の頃は考えられないような時間の使い方です。
イタリアンは絶品でした。特にトリュフのグラタン。

写真は誕生日プレゼントにもらった靴とベルトです。
自分ではまず選ばないであろう上品でありながら可愛げのあるライトグレーのドット柄デザイン。
実はこの靴とベルトは全く別のブランドのもので、同じデザインのものを探してコーディネートしてくれたのです。
ありがとうね。大事に使わせてもらいます。

誕生日はたくさんの人にメールを頂きました。ありがとうございました。
人生中盤戦の30代2年目です。少しずつ自分の人生像を形にしていきたいと思います。
あとは、体を引き締めないとね。

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ガンジー

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今日、仕事から帰ってきた時の話です。

もともとは千葉でアポイントがあり、帰りは遅くなるはずだったのですが、急遽予定が変更になり、思いがけず家に帰り着きました。
妻はまだ仕事から帰ってきてませんでした。

我が家は、家に早く帰ってきたほうが、郵便ポストを確認します。今日は僕でした。
ポストの中には、「大富豪がこのあたりのマンションを欲しがってます。マンションを売ってください」みたいな胡散臭いチラシ、ピザのデリバリーのチラシ、整体やりますというチラシなどがありました。
ここまではいつも通りです。

チラシ類をゴミ箱に捨て、ポストを確認すると、1通の封筒がありました。
宛先は僕、発送元はHMVです。
HMVで物を買った覚えは全くありません。
妻が買ったのかな。。と思ったりもしましたが、宛先は僕なので、思い切って封を開けてみました。
すると、中には、、

ガンジーです。

ガンジーのDVDが1枚と、納品書です。

僕は、一瞬何が起きてるのかよくわからなくなりました。
だってガンジーですよ。

妻はガンジーを観たかったのでしょうか。
彼女と知り合って5年、結婚してもうすぐ丸3年になりますが、そんなことは一度も言ってませんでした。
何か思いつめてるのでしょうか。

いや、そもそもこれは本当に妻が買ったのか。
僕は納品書を隅から隅まで読みました。
そこには、次のような記載がありました。

「ご注文番号」2015xxxx
「ご注文日」2011/02/14
「ご注文数」1
「配送枚数」1
「出荷日」 2011/02/15
「お支払い方法」 RAKUTEN POINT
「配送会社」佐川急便
「商品名」 Movie ガンジー コレクターズエディション

びっくりしました。
そこには、宛先もなければ、送った人の名前も記載されてないのです。
誰が誰に送ったものなのか、全くわからないものなのです。
シュレッダーにかけずにこのまま納品書を捨てても、個人情報は全くわからないものなのです。

僕は考えました。
もしかして妻じゃないのかもしれない。。
何を隠そう、昨日は僕の誕生日だったのです。誰かからのプレゼントなのでしょうか。
だとしたら、、誰なのでしょう。

いや、「誰か」も大事ですが、もっと大事な問題は「なぜガンジーか」でしょう。
だって、「ガンジー」ですよ。
HMVには280万タイトルの取り扱いがあるそうです。
この280万分の1で「ガンジー」が選ばれたのです。

「モハンダス・カラムチャンド・ガンディー(Mohandas Karamchand Gandhi 1869年10月2日 - 1948年1月30日)は、インドのグジャラート出身、マハトマ・ガンディー(Mahatma Gandhi)として知られるインド独立の父、弁護士、宗教家、政治指導者。「マハートマー(Mahatma)」とは「偉大なる魂」という意味で、インドの詩聖タゴールから贈られたとされているガンディーの尊称である。
南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。その形は民衆暴動の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」(よく誤解されているが「無抵抗主義」ではない)を提唱した。この思想はインドを独立させ、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させただけでなく、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。特にガンディーに倣ったと表明している指導者にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世等がいる。
��以上Wikipediaより抜粋)


これがガンジーです。
この歴史に名を残す崇高な男がガンジーなのです。

これは、誰かが僕にメッセージを送ろうとしてるのかもしれない。
俗に溺れ、物欲にまみれ、中性脂肪も増え続けている僕に、もっと崇高な生き方をせよというメッセージなのかもしれない。
毎日僕の怠惰ぶりを見てる、妻からのプレッシャーなのでしょうか。

それとも、昨日「何か欲しい物はある?」とメールしてきた実家の母がこっそり送ってくれたのでしょうか。
そう思えば実家の母は楽天をよく使っているので、DVDが買えるほどポイントが溜まっているのもうなずけます。
しかし。。楽観的で人生エンジョイがモットーのようなうちの母が「ガンジー」贈りますかね?

じゃあ父親?
いや、彼はガンジーを送ってきそうではありますが、そもそも楽天というものを知らない可能性があります。
僕は父親がパソコンで「Yahoo!占い」以外のページを開いているのを見たことがありません。

そのとき、ふと別の考えが頭をよぎりました。
もしかすると、誰かが僕の楽天IDを盗みだして、勝手にショッピングをしたのかもしれません。
だとしたらこれは一大事です。
僕は慌ててパソコンを立ち上げ、ウェブブラウザを立ち上げ、楽天のアドレスを打ち込みました。
こんなときに限ってパソコンはなかなか動きません。我が家のMacBookAir、もはや寿命なのでしょうか。

ようやく楽天のサイトが開き、僕は自身のIDとパスワードを入れて、脇目もふらず購入履歴を確認しました。
購入履歴の一番上(一番最新のもの)には、「2011年1月30日 松阪牛大トロフレーク」とありました。
どうやら僕のIDで買ったものではないようです。
そもそも僕は楽天ポイントが138ポイントしかありませんでした。DVD買えません。

そうなると、次に考えつくのは、誰かがいきなり商品を送りつけて、あとから代金を請求してくる「受け取ったでしょ詐欺」です。
そんな詐欺があるかどうか知りませんが、そんな詐欺はありそうです。
買ったおぼえのない商品をなんとなしに受け取るのは、とんでもない世界に足を踏み入れているのかも知れないのです。
はたしてガンジーは、悪魔の使いかもしれません。

僕は空恐ろしくなりました。
僕はもう一度納品書にすがりました。もしかしたら裏面があるのかもと思いましたが、裏面は白紙でした。
しかし、表に戻ると、そこには次のような文章がありました。

「お問い合わせ:このご注文に関するお問い合わせは右記でお願いします。」

すぐに、これだ!と思いました。HMVに確認すればいいんですよね。
そりゃそうですよ。慌てる必要ないんです。
早速書かれていたHMVのウェブサイトにアクセス。そこでお問い合わせ電話番号を見つけました。
すぐに電話してみます。

「こちらは、HMVカスタマーセンターです。只今電話が大変混み合っております。ご用の方は、メールでお問い合わせ頂くか、もうしばらくたってからおかけ直しください。」

のメッセージの後、一方的に電話が切られます。
メールで問い合せて返事を待つような、そんな時間をかける心の余裕はもはやありません。
がむしゃらにかけ続けることにします。

1分後、あっさりと電話は繋がりました。
オペレーターに身に覚えのない商品が届いたので、確認してほしいと伝えると、注文番号をお知らせくださいとのこと。
納品書の数少ない情報の1つである注文番号を伝えました。
その時、オペレーターの女性から告げられた言葉を、僕は忘れることができません。

「こちらは、千葉県◯◯市の△△様からの注文ですが、ご存知の方ではないですか?」

それは、妻の両親でした。
妻の両親からの誕生日プレゼントだったのでした。
妻の両親が僕に「ガンジー」を送ってくれたのでした。

ありがとうございます、安心しました、とオペレーターに告げ、電話を切った僕。
とりあえず何かの事件に巻き込まれたのではないことにほっとし、そしてこの体験を記録せねばと思い、楽天やらHMVやらにアクセスするために既に立ち上がっていたパソコンから数ヶ月ぶりにこのブログを開き、ここに書き留めることにしました。

さてさて一件落着!と書いて、この長い長いエントリーを終わりにしたいところですが、事はまだ済んでいません。

そうです。僕はこれから妻の両親に電話をし、プレゼントの御礼を伝えるとともに、一番の関心事である「なぜガンジーを?」ということを手を汗まみれにしながら、声が震えないように注意しつつ聞かなければなりません。
こんなゾッとする話、1人では電話できないので、妻が帰ってきて、夕飯を食べて、ロールケーキとコーヒーを楽しんでからにしようと思います。

これを機にブログを本格再開。。。するかはわかりませんが、少なくともガンジー観たら何か書こうと思います。
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