North Sea

IMG_12804.jpg

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」「デルフトの眺望」を観に、ハーグにあるマウリッツハイス美術館へ。
フェルメール好きの僕にとっては、世界で一番行きたかった美術館。
上記2作品を観れただけで大満足。

正直他の作品にそれほど期待していたわけではないが、オランダ写実主義の至宝が揃っているとあって、想像した以上に傑作ぞろいだった。
中でも僕が気に入ったのは、ルーベンスの「蝋燭を持った老女と少年」。
完璧な構図と露出。おそろしいほどにリアル。
ルーベンス作品は、アントワープのノートルダム大聖堂にある三部作が有名だが、僕はこっちのほうに凄みを感じる。

小さいながらも大満足の美術館鑑賞のあとは、北海へ抜けて海辺を散歩。
お気に入りの写真家の一人である、Elizabeth Youngの代表作を真似た写真を撮り、これまた大満足。

有意義な一日でした。

続きを読む »

Zoo Duisburg

IMG_12662.jpg

IMG_12718.jpg

IMG_12712.jpg

疲れているからか、ケニアの大地で見た象を、突然見たくなる。
とはいえ、おいそれと行ける距離ではないので、自宅近くのデュイスブルグ動物園へ。

象やキリン、ライオンがいるということで、期待していったものの、弱肉強食のサファリで死と隣り合わせに生きている本場の動物と、人間に庇護された動物では目の輝き、肌のツヤ、動きのキレの全てが全く違い、少し残念。

とはいえ、虎やコアラなども一同に会しているのは動物園ならでは。
ちょっとした散歩としてはなかなか楽しかった。

続きを読む »

Trust

IMG_12583.jpg

「僕が気に入ってるのはね、『人を雇ってから始めるほうがいいですよ』って言ってくれたでしょう。その一言で、任せてみたいと思ったんです。それはコンサルタントとしてあるべき姿だと思う」

明日から始まるプロジェクトを発注してくれた、日系企業の欧州現地法人の社長が、発注の時に仰った言葉である。
この一言が頭から離れない。

「ロジックや創造力はコンサルタントの武器だが、究極は人間力である。一人の人間としてどれだけ信頼してもらえるかがコンサルタントの価値を決める」とは、入社当時から何度も聞かされた話だが、「信頼している」と面と向かって言われ、「だから一緒に働いてみたい」と言われたのは初めてのことである。

ものすごく嬉しかったのを今でも覚えている。
ものすごく自信になったと今でも感じている。
しかし、この言葉が頭から離れないのは、嬉しいから、自信になったからではない。

重圧のためだ。

この「信頼」は、会社だけでなく、少なからず僕個人に向けられたものである。
僕は彼の期待に応えたい。裏切りたくはない。

ただ、重圧ではあっても、不安というわけではない。
重圧に勝つ方法、期待に応える方法は、これまでに十分に学んで熟知している。

そう、あとは、いつものように、全力で考え抜くだけである。

続きを読む »

Where to live and work?

IMG_12642.jpg

MONOCLEという、ロンドン発のライフスタイル雑誌がある。
扱われるトピックは世界情勢やビジネス、カルチャー、アートなど多岐に亘り、国際色豊かな紙面は結構おもしろい。
そのMONOCLE7/8月号のトピックの1つが、「世界で住みやすい都市TOP25」。
以下はそのランキング。

1. チューリッヒ
2. コペンハーゲン
3. 東京
4. ミュンヘン
5. ヘルシンキ
6. ストックホルム
7. ウィーン
8. パリ
9. メルボルン
10. ベルリン
11. ホノルル
12. マドリッド
13. シドニー
14. バンクーバー
15. バルセロナ
16. 福岡
17. オスロ
18. シンガポール
19. モントリオール
20. オークランド
21. アムステルダム
22. 京都
23. ハンブルグ
24. ジュネーヴ
25. リスボン

なんと言っても驚いたのは、僕の生まれ故郷である福岡が、世界の16位にランクインしていること!
生まれ故郷なので贔屓目はあるだろうけど、僕は常々「福岡は住むには最高だ」と言ってきた。
なんだかそれが世界に認められたようですごく嬉しい。

MONOCLEによると、福岡の魅力は、まずは今回挙げられている他の日本の都市と同じく、「食べ物がおいしい(海外に住むとよくわかる)」、そして、「公共交通が便利(空港近いしね)」。
加えて福岡は、中国や韓国に近いこともあり、外国人に寛容で、観光客に喜んでもらうことにも一生懸命、その一つの例として、天神には無料のwi-fiゾーンが敷かれている、と(本当?)。

いやあ~なんだか嬉しいなぁ。すごく嬉しい。
乾杯!!

続きを読む »

Globe Trotter 16" Slim Attache by Bespoke

8146


妻からもらったBerlutiのDeux Joursは、僕にとって最高の鞄で、これまでもこれからも、これ以上の鞄はないだろうと思ってます。
ベネチアンレザーという極上の革に、バティーヌという色付け手法で味つけされたDeux Joursは、他の鞄にはない独特の色気があり、僕のはまだまだ1歳半くらいだけど、月日を重ねるごとにその色気が増しているのがわかります。
一方で、Deux Joursの難点は、雨に弱いこと。
Berlutiの店員さんからは、「雨の日には持ち歩かないように!」ときつく言われていますが、突然の雨に出くわしてしまうこともしばしば。
ましてや雨の多いドイツでは、今の季節はともかく、秋以降は怖くてなかなか使えません。
豪雨の中、鞄だけを傘で完璧に雨から守り、自分はびしょぬれになりながら歩いたこともあります。
女性のように手がかかるけど、それもまた色気。大事に使えば気品ある女性に育つことでしょう。

そういうこともあり、華奢なDeux Joursに代わって、雨の日や出張続きのタフな日を戦ってくれる、力強い鞄が欲しいな、と思っていました。
どうせ買うなら、一生使えるもの。
つまり、タフなだけではなく、Deux Jours同様、エイジングによって完成度が高まる鞄がいい。
そんなことを考えていて思い当たったのが、アタッシュケースです。

ヨーロッパに来てからというもの、年季の入ったアタッシュケースを、大事に使っているビジネスマンをよく見かけます。
彼等の鞄の使い方を見るにつけ、鍵つきであるがゆえにプロフェッショナルなイメージがあり、また、使い込むほどに味がでるという魅力を持ち合わせているアタッシュケースは、Deux Joursの相棒として最高だと思ったのです。

IMG_12637.jpg

数あるアタッシュケースの中で選んだのが、グローブトロッター・16インチスリムアタッシュ。
グローブトロッターは、イギリスのトラベルケースブランドで、最大の特徴は、使い込むことで色落ち、風合いが出る点。
またヴァルカン・ファイバーと呼ばれる、特殊な紙を何層も重ね樹脂をコーティングした特殊素材は、象が乗っても壊れない、という逸話をもつほど頑丈。
まさにうってつけのブランドです。

ただ、市販されているものは、色あわせがビジネス向きでなかったり、唯一ビジネスに向いてそうなネイビーも、いまいちスーツ姿としっくりこなかったりで、これまでは躊躇していました。
状況が変わったのは、出張でロンドンの本店を訪れた時。
なんと本店では、「ビスポーク」というサービスがあり、鞄そのもの、四つ角の補強部分、取っ手、内装などの色を自分で組み合わせることができます。
5月の出張時にオーダーし、1ヶ月を経て完成。

既にグローブトロッターのトロリーを持っていることもあり、基本はそれと同じコロニアルブラウン。
既製品はこれにベージュの補強革が角につくんだけど、それでは明るすぎるので、茶に変更。
これで外側はクラシックな印象。
内装は、散々迷った挙句深めのオレンジっぽい色に。

できあがりは想像以上にパーフェクト。
Deux Joursが女性的なのに対し、このアタッシュは見事なまでに男性的。

最高のコンビです。

続きを読む »