クマとベルリン

bear


熊はベルリンの象徴らしい。
BerlinのBer-とドイツ語で熊を意味するBärの音が似てるから、ということらしいが、とにかく街の至る所でクマを発見。

続きを読む »

The Green Citadel

8657


ベルリンからの帰り道にMagdeburgという街に立ち寄った。
ガイドブックにも載ってないようなこの街にわざわざよったお目当ては、フンデルトヴァッサー最後の建築である「The Green Citadel」、日本語では「緑のとりで」と呼ばれる建築を見ること。

フンデルトヴァッサーは、オーストリアの建築家で、色鮮やかな建築で有名らしい。
直線的で無機質な近代建築へのアンチテーゼから、自然回帰を謳い、曲線を多用しているのもその特徴なんだとか。
言われてみれば、建物の随所に見える茶色の曲線は木を表現しているのだとわかる。
名前の「緑のとりで」は、きっと建物の屋上が緑化されているからだろうか。
何の変哲もない街でいきなりこの建築が現れるさまは、もっと異様かと思ったが、不思議と街に溶け込んでいる。

フンデルトヴァッサーは、日本では、TBSの「21世紀カウントダウン時計」、キッズプラザ大阪の「こどもの街」、大阪市環境局舞洲工場を手がけたらしい。
帰国したら見に行ってみよう。

下はパノラマ合成バージョン。あんまりうまくいかない・・・。

gc


続きを読む »

Bugatti Veyron

8433


ベルリンで一番驚いたもの。
それはブガッティのヴェイロンが飾られていたこと。

最高時速407km/h、最高1,001馬力で、「スピード競争に終止符を打つ」と銘打って世に出されたヴェイロン。
販売価格は2億円と聞く。

一時期スーパースポーツに携わる仕事をしていたので、その存在は知っていたけど、日本では展示車すら見たことがなかった。
日本で販売された市販車は3台だけ。友人は東京で見かけたと言っていたけど…実物の存在感は他を圧倒するものがあった。

いやーかっこいい!!
しばらく見とれてしまいました。

続きを読む »

Berlin, the divided city

8582


仕事で何度か訪れたものの、ゆっくり観光できなかったベルリン。
今年の仕事も全て終わったということで、妻とあらためて小旅行。
ベルリンまではデュッセルドルフから電車で4時間。一眠りして読書をすればあっという間に着く。

ニューヨーク、東京、パリ、ロンドンと並んで世界の大都市に挙げられるベルリンだが、その内実は左記4都市とは全く異なる。
東西冷戦で分断されたベルリンが再統一したのは1989年11月9日。
それから約20年、ベルリンはたしかに、ドイツにしては珍しく、若くて、クールで、斬新で、未来型の都市となった。
しかし、今も残るベルリンの壁そのもの、Checkpoint Chalie周辺の戦争特有の雰囲気、半壊したカイザーヴィルヘルム教会、ドレスデンと似た発展しきれない荒廃地など、ベルリンを印象づけるのはやはり第二次世界大戦と、東西冷戦の爪跡である。
クーダムやフリードリヒ通り周辺の都会的な街並みとのコントラストは否が応にも際立つ。

ただ、過去を消し去って、ニューヨークや東京型の都市を作ろうとしたなら、都市として歴史の浅さを露呈することになったかもしれない。
過去を忘れないように街に爪跡を残し、しかし過去を悲観することなく、未来に向けて発展を続けるところに、ベルリンのオリジナリティがあるような気がする。

��写真はベルリンの壁跡を示すレンガ線とプレート)

続きを読む »

Weihnachten Markt

8373


ドイツではどの都市でもクリスマスマルクトが盛況。写真はデュッセルドルフ。
「クリスマスマルクトで飲むグリューワイン(ホットワイン)はおいしいよ」といろんな人に言われ、楽しみにしてたものの、ワイン自体はそれほどおいしくなかった。
でも、寒い中、仲良しメンバーで集まって、あったかいものを飲む、というのは趣があってよい。

小学校の頃大好物だった、あげパン?みたいなのがおいしかった。

続きを読む »

くすりのはなし

8397


5本の注射で抵抗力が弱まってるせいか、いやそもそもその前からだった気もするが、とにかくまた風邪をひいて熱が出た。
自分でも呆れる体の弱さである。

今日になって熱はひいたのだが、全身の関節痛と神経痛で仕事に集中できず、変な汗出てくるしで、お昼休みに病院へ。
熱はもう下がったからとにかく鎮痛、ということで鎮痛剤と抗生物質を処方してもらう。

鎮痛剤はイブプロフェンと言って、日本でもいろんな風邪薬に配合されていてよく聞く名前。
即効性があるようで、飲むとすぐに痛みがとれた。
これはいい!とばかりに、今まで常備薬にしていたバファリンをやめて、イブプロフェン系の薬を常備薬にしようかと思いつく。

違いがよくわからないので調べてみると、いろいろとおもしろいことがわかった。
��どこまで正しいか確証はないので、あしからず)

バファリン:
解熱鎮痛作用を持つのはアスピリン。
ただし、アスピリンは胃を荒らしやすいので、制酸剤であるダイバッファーHTというのを加えて、胃の負担を軽くしている

イブA:
解熱鎮痛作用を持つのはイブプロフェン。名前の「イブ」はイブプロフェンのイブ。
イブプロフェンはアスピリンより強力かつ即効性があるらしいが、このへんの効果の違いは人や症状によってまちまちとも。

ナロンエース:
解熱鎮痛作用を持つのはイブプロフェン+エテンザミド。
末梢に作用して痛みのもとをとるイブプロフェンと、中枢に作用して痛みの伝わりを抑えるエテンザミドを配合して、末梢と中枢の2箇所をダブルブロック!

ノーシン:
解熱鎮痛作用を持つのはアセトアミノフェン+エテンザミド。
アセトアミノフェンは子どもが飲んでも大丈夫な鎮痛剤らしい。
ナロンエースと似てるが、アセトアミノフェンとイブプロフェンの差でナロンエースのほうが強力?

というわけ。
週末飲んでいたパブロンがあまり効かなかったのは、パブロンがアセトアミノフェン主体の体にやさしいやつだったからなのだろうか。
これからはナロンエースを買おうかな。
ドイツにいる間はイブプロフェンを飲めばいいけど(たくさんもらったし)。

しかし、風邪薬の成分の違いと効き目の違いまで理解してる人はどれくらいいるのだろうか。
おそらくほとんどの人は知らないだろうし、薬局で説明すら受けてないだろう。
違いがわかってれば、胃にやさしいほうがとか、とにかく効き目をとか、いろいろ選べるのに・・・変に説明して責任を負いたくないからなのだろうか。

なんにせよ、イブプロフェンはすばらしい。
ロキソニンもいいけど。

続きを読む »

Five inoculations for Kenya

8204


年末はケニアに行くことにした。
野生の王国、壮大なキリマンジャロ、ナイロビの蜂、マサイの戦士…とても楽しみである。
��実はよく知らないだけとも言うが)

ケニアへの渡航に予防接種は必須ではないらしいが、推奨はされているらしい。
というわけで、今日は予防接種を受けに妻と保険所へ。

渡航先と期間を言えば、必要な予防接種を選んでくれるという。
少しの問診(ドイツ語と英語ごちゃごちゃ)の後、医師は「5本の注射が必要だ」と言ってきた。

5本?5本も注射を!?
情けない話だが、注射は大の苦手である。それを5本もうつというのか。
「右手に3本、左手に2本・・・」とか細かいことを言ってるが、もはや心ここにあらず。
ケニアに行くのはやめよう、と思い直すが、妻は既に医師に手を差し出している。
ああ・・・もう逃げられない・・・。

ちなみに予防接種を受けたのは、次の4つの病気向け。

・黄熱病
・DTP(ジフテリア、破傷風、ポリオ):日本だと三種混合で1本だったような・・・ここでは各1本で3本(x_x)
・A型肝炎
・チフス

こう書くと6本のように見えるけど、実際は5本で、そのあたりはよくわからないし、もはやどうでもいい。
とにかく5本の注射をうったのだ。
一気に貧血のような状態になって椅子に座り込むが、妻に「今日は何も抜いてないでしょ」と言われ、それもそうかと落ち着く。
ああ・・・情けない・・・。

ともあれ予防接種は終わった。
あとは楽しむだけ!と思いきや、医師が言うには、効果を持続させるために4週間後にまた3本、半年後にさらに4本注射が必要らしい。
全てうち終われば、効果は15年有効らしい。
これは本当に必要なのか・・・誰か教えてください。

さらに、マラリア対策として錠剤も服用しなければいけないらしい。
とにもかくにも、ケニアへの道のりは、かくも険しく、そして厳しい。

続きを読む »

ESSEN MOTOR SHOW

ESM


今日はデュッセルから30分のエッセンで開催されている、Essen Motor Showへ。
Essen Motor Showは、クラシックカーとチューニングカーの欧州最大の見本市。
クルマにはそれほど興味はないけど・・・写真撮るには楽しかった。

記念にフェラーリ166バルケッタのミニカーを購入。
日本では1万円以上するらしいこのモデルも、ここではなんと20ユーロ!

続きを読む »

Ulm

R0010615


最近の勤務地ウルム。
ウルムはシュツットガルトとミュンヘンのちょうど真ん中くらいにある田舎町であるが、ここの大聖堂は世界一の高さを誇るらしい。

キリスト教は欧州のアイデンティティの1つと言っても過言ではなく、都市づくりや人格づくりの土台となっているように思う。
キリスト教では、人間対人間の関係より、神との関係が大切であり、神に対して嘘いつわりなく生きることが何より重要なのだそうだ。
結婚式での「あなたは、妻XXを…生涯愛することを誓いますか」という有名な誓いの言葉は、妻に誓っているわけでも列席の皆様に誓っているわけでもなく、神に対して誓っている言葉である。 

日本人はあらゆる宗教を同時に生活に取り入れる「習合思想」を持っている世界で唯一の民族である。
クリスマスを楽しんで、その後はお正月に神社にお参りに行く。
唯一無二の神という存在がいないので、神との契約より、人間同士の関係を重要視する。
この点が日本人の大きな特徴でもあるらしい。

というような話を、堺屋太一「日本を創った12人」を読んで学んでいる。
この本はおもしろい。

続きを読む »

Kebab

R0010607

ケバブはトルコを代表する食べ物だが、日本ではあまり食べたことがなかった。
以前住んでいた東京のマンションのすぐ近くにケバブ屋ができて、すごくおいしそうな匂いがしていたので、「近いうちに必ず・・・」と思ってるうちにドイツに引っ越してしまった。

ドイツでは、ケバブは僕の主食の1つである。ほぼ毎週食べている。
今ではケバブの味に一家言あるくらいだ。
こう書くと大好物のように聞こえてしまうかもしれないが、そういうわけではない。
会社の近くにランチをとる場所がほとんどなく、唯一お手軽に食べられるのがワゴン車販売のケバブだけだというのが最大の理由。
たしかにおいしいし、毎週1回くらい食べても飽きないけど、カロリーは高そうだし、と思う。

今日は、ドイツの片田舎、Saarbr醇・kenというフランスに程近い街で、ケバブを食べた。
駅で電車を待っていた(1時間半待ち!)のだが、その間に入れる店がケバブ屋しかなかったのだ。

トルコ人は、本当にドイツに深く根付いている。
続きを読む »

My Masterpiece

R0010586


「身につけるもの全てを"本物"に持ち変えるつもりになれ」とは、前述の斉藤薫さんの言葉だが、身の回りに一生モノが増えていくのは、なんとも心地のよいものである。
自分の生き方のかたち、自身の美学が見えてくるとでも言うのだろうか。
変わりゆく世界の中での不変、時を重ねるごとに深みを増していく関係、モノに愛着を持つことの尊さ・・・そんなものを感じさせてくれる。

ZENITHの「グランドクロノマスター」やBerlutiの「Deux Jours」は、僕にとってまさに一生モノ。

6641

8146


EOS40Dも、デジタル製品の宿命としていつかは寿命を終えてしまうだろうが、僕に写真の楽しさを教えてくれたという意味ではやはり一生モノである。
彼には、僕とMasterpieceたちの関係が深まっていくさまを、写真にとって残してもらわなければならない。

続きを読む »

美しく生きるために27歳でしておくべきこと

1. もう一度、"種まき"をする絶好の時
・社会人として5年を終え、自分は何をやりたいのか、初めて形として見えてくる時
・それは社会人としての"教養課程"を終えた証でもある
・27歳こそ二度目の種まき、すなわち、じっくりと丁寧に人生を形づくるべき節目
・収穫するのは30代になってからでいい

2. 自分という人間を、他人の目で見つめる時
・「世界で自分をいちばん知らないのは自分」「自分の姿を見られないのは、世界中で自分だけ」
・いろんな意味で最終的な人格形成が終わる27歳。あらためて自分を知るべき

3. "本物"と"一生もの"と出会う時
・身につけるもの全てを"本物"に持ち変えるつもりになれ
・無駄な冒険をそろそろやめて、洗練とエレガンスの旅に出る。27歳はそういう分岐点

4. 若さにはもう頼らない
・若さがくれるラクな輝きに頼るのはもう終わり。内から湧き出す光で輝きたい
・文字通り"自分を磨く"時期
・それは自分を大切に扱うことでもある

以前VOGUEで読んだ特集記事。
今自分が考えていることに近いのか、やけに心に残った。
ということは、結局27歳前後がまっとうに持つ悩みにあたっただけであり、よく言えばここまでのところはまっとうに社会人生活を送ってきたということなのか。

それにしても、「社会人としての"教養課程"」とか「若さがくれるラクな輝き」とか、ほんとになるほど!と思う表現がうまい。
美容ジャーナリストの斉藤薫さんという人が書いたらしいのだが、彼女は数多くのエッセーを書き続け、思いっきりのよい文調には独特の響きがあり、「齋藤節」とも言える説得力で人気だとか。他のエッセイも読んでみよう。


VOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン) 2008年 04月号 [雑誌]VOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン) 2008年 04月号 [雑誌]
(2008/02/28)
不明

商品詳細を見る


続きを読む »

グズな大脳思考 デキる内臓思考

グズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人にグズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人に
(2006/10)
崎谷 博征

商品詳細を見る

論理的思考に頼りすぎる最近の風潮に脳科学の視点から問題を提起した書。著者は脳神経外科専門医。
論理的思考は創造性や直感をサポートする役割であり、創造性や直感に基づかない論理は「腹に落ちない」「机上の論理」であり、人間を間違った方向に導きかねない、そして、創造性や直感(本書の言う内臓思考)は、実体験を通した豊かな情報からしか培われない、というのがこの本の趣旨。

要はやってみろということだ。頭でっかちではだめだと。


��以下、備忘録)
成功した後の人間の感覚は、成功前の感覚と「ずれる」

人間が無意識にできていることは、意識的に人に伝えたり、書いたりすることができない。

人間の思考・行動は、ほとんど無意識下で行われており、意識とは事実の後付けにすぎない。

学習とは、何度も同じことを繰り返すことで、脳の配線と、一部の大脳新皮質のネットワークを強化することであり、本当の学習とは「自然とできている」状態になること。

潜在意識活性化とは、条件反射の高度なもの(欲望による人為的な習慣づけ)。

自分のやったこと、言ったことに対する相手の反応(フィードバック)という相互作用がないと、内臓から生きていくための情報を引き出せない(腹に落ちない)。すなわち、答えはすでに自分のなかにあるのだが、それを発見するのに他者が必要になる。心理セラピストや経営コンサルタントという職業の本質もここにある。

実体験を通さないと本当の直感、つまり「内臓思考」は身につかない。

言語的表現は、その言葉に帰属する意味に制約された、近似でしかない(ベンジャミン・リベット)。

勝手な自己像さえ振り払えば、世の中の価値などは、人間の勝手な作りごとだと腑に落ちる。

続きを読む »

Snow drop

8276


気づいたら街は銀世界に。
ますます家を出なくなりそうだ。

この週末は、ドラマ「のだめカンタービレ」全11話を一気に観賞。

続きを読む »

THE DARK KNIGHT

dk


ドイツでオリジナル版(字幕なし)を視聴。
全く英語が聞き取れず、開始20分で断念。

次に英語音声、英語字幕版を視聴。
「こんなこと言ってたのか」と新鮮だったものの、文字を追うのに精一杯で、内容に入り込めず、90分を超えたあたりで疲れて断念。

そして、日本行きの飛行機の中で、ついに日本語字幕版を視聴。
ようやく入り込めたストーリーは、とてもおもしろかった。
↑の写真のバイク?かっこいいし、クリスチャン・ベイルが着ていたアルマーニのスーツもかっこいい。
スパイダーマンとは比較にならない出来である。

それにしても、こうしたアクション映画になると、"My dogs are hungry"すら聞き取れないとは…字幕なしで洋画を楽しめる日は来るのだろうか。

続きを読む »

償い

償い (幻冬舎文庫)償い (幻冬舎文庫)
(2003/06)
矢口 敦子

商品詳細を見る


日本往復の飛行機で読了。
「人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのか」がテーマ。

Amazonのレビューでは評価が低いようだ。
「設定にムリがある」「強引」というのが低評価の理由のようだけど、前述の通り、本書はミステリー小説ではなく、特定のテーマを題材にした社会派小説なのだから、ストーリーの出来での評価もありだとは思うけど、主題に対する答えの導き方で評価をするのもありだと思う。

その意味では、僕は作者の言いたいことはわかる。
人の肉体は殺したら二度と蘇らないけど、人の心は決して死ぬことはないのではないか。
現に主人公の日高は、物語の初めでは心が「死んだ」状態だが、最後には元気を取り戻している。

人の心は傷つきやすく、時には死んだと感じることもあるだろう。
しかし、やはりそれは肉体の死とは完全に別物である。
人の心は生き返らせることのできるものであり、そうできることこそが人間の強さであり尊さなのだと、僕は信じたい。

続きを読む »

Tokyo

R0010533


3ヶ月ぶりの東京。
感じたことをいくつか。

1. テレビがきれい
ビックカメラに寄ったのだが、あまりのテレビの美しさに立ち尽くしてしまった。

2. 美食大国
吉野家の牛丼、関西風お好み焼、ものすごく辛い坦々麺、ミシュラン1ツ星の江戸前寿司・・・
何を食べても感動。

3. ウォシュレット
便座があったかい!!
外国人が感動する理由がよくわかった。

4. 異国情緒あふれるコンビニ
東京のコンビニの店員はもはや外国人しかいないのか。
それ自体は別にいいけど、「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も言わない、接客中も雑談するといった態度はちょっと。。

5. ひとりグローバリゼーション
東京のど真ん中でドイツ人と2人で最後の夜を飲み明かす。
こんなことをする(できる)日が来るとは・・・感無量。

あっという間の3日間だった。
次に帰るのはいつになるだろうか。

続きを読む »

アルケミスト

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
(1997/02)
パウロ コエーリョ

商品詳細を見る


ページをめくるのにこんなに時間がかかった本は初めてかもしれない。
どのページにも含蓄あり、考えさせられる。

もっと早く出会っていれば、と思う反面、今出会ったからいい出会いになったのだとも思う。
子どもの頃読んでたら、おもしろい本で終わるんだろう。昔は夢を追うことの難しさを知らなかった。
なにしろ、環境が変わるたびに何度も読み返したいと思えるすばらしい本。

��以下、備忘録)
「これは、あるとき野原で見つけたものだ。これをおまえに残す遺産の一部にしようと思っていた。しかし、これで羊を買いなさい。そして野原に行きなさい。いつかおまえにも、私たちの田舎が一番良い場所で、ここの女性が一番美しいとわかるだろう」

「まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ」

「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ」

「まだ手に入れていないものをあげると約束して始めたのでは、おまえはそれを手に入れたいとは思わなくなるだろうね」

「幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ」

「僕は他の人と同じなんだ。本当に起こっていることではなく、自分が見たいように世の中を見ていたのだ」

「おまえさんはわしにとって、本当に恵みだった。今まで見えなかったものが、今はわかるようになった。恵みを無視すると、それが災いになるということだ。わしは人生にこれ以上、何も望んでいない。しかし、おまえはわしに、今まで知らなかった富と世界を見せてくれた。今、それが見えるようになり、しかも、自分の限りない可能性に気がついてしまった。そしておまえが来る前よりも、わしはだんだんと不幸になってゆくような気がする。なぜなら、自分はもっとできるとわかっているのに、わしはそれをやる気がないからだ」

「僕はいつでも戻って羊飼いになることができる。僕は羊の世話の仕方を知っているし、それを忘れることはない。しかし、エジプトのピラミッドに行くチャンスは二度とはないだろう」

「決心するということは、まるで、急流に飛び込んで、そのときには夢にも思わなかった場所に連れてゆかれるようなものなのだ」

「私たちは持っているもの、それが命であれ、所有物であれ、土地であれ、それを失うことを恐れています。しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、同じ者の手によって書かれていると知った時、そんな恐れは消えてしまうのです」

「錬金術師は何年もずっと、実験室で金属を純化する火を見て暮らしたのだ。彼らはあまり長い時間、火のそばで過ごしたので、次第次第に世の中の虚飾を捨て去ってしまった。彼らは、金属を純化することは自分自身を純化することだと発見したのだよ」

「人は誰でも、その人その人の学び方がある。彼のやり方は僕とは同じではなく、僕のやり方は、彼のやり方と同じではない。でも僕たちは二人とも、自分の運命を探求しているのだ。だからそのことで僕は彼を尊敬している」

「彼らは自分たちの運命の宝物だけを求めていて、実際に運命を生きたいとは思っていないのだ」

「夢を追求してゆくと、おまえが今までに得たものをすべて失うかもしれないと、心は恐れているのだ」

「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」

「僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。それは、一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。それは、羊飼いには不可能だと思えることに挑戦する勇気がなかったならば、決して発見することができなかったものだった」

「おまえが自分の内にすばらしい宝物を持っていて、そのことを他の人に話したとしても、めったに信じてもらえないものなのだよ」

「自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ」

「もし、第六日目がなかったら、人間は存在しなかったでしょう。銅はずっと銅のままだったでしょう。そして、鉛はずっと鉛のままだったでしょう。すべてのものが、それぞれの運命を持っているということは、本当です。しかし、その運命はいつか実現します。そうなったら、それぞれのものは自分自身をより良いものへと変えて、新しい運命を得なければなりません」

「人生は運命を追求する者にとっては、本当に寛大だ」

続きを読む »

ドレスデンの哀愁

R0010511



フィレンツェの景観をルネサンスの象徴と呼ぶなら、エルベ川から眺めるドレスデンのそれは、戦争と共産主義の象徴だろう。

第二次世界大戦で街は壊滅的に破壊され、ドレスデンは破壊された瓦礫を使って街並みを復興する。
黒焦げの瓦礫と白く新しい石のモザイク模様は、戦争の傷跡を消すことを許さない。

その後東西ドイツが統合。共産主義から資本主義へと体制が変化し、ドレスデンは東ドイツ出身の貧しい都市としてドイツの一部となる。
体制が変われど経済は活性化しない。安価な労働力を求める西の企業は、ドレスデンを通り越してチェコやポーランドへと進出。
東欧諸国が成長曲線を描く中で、東ドイツは取り残される。ドレスデンも例外ではない。
経済大国の一部でありながら、時代に翻弄され、何十年も時間が止まったままだ。

エルベ川のフィレンツェは、ドイツのどの都市よりも美しいが、その美しさはどこか儚く、孤独を感じさせる。

続きを読む »

World wishes Obama well




"If there is anyone out there who still doubts that America is a place where all things are possible, who still wonders if the dream of our founders is alive in our time, who still questions the power of our democracy, tonight is your answer."

"It’s been a long time coming, but tonight, because of what we did on this day, in this election, at this defining moment, change has come to America."

"The road ahead will be long. Our climb will be steep. We may not get there in one year or even one term, but America – I have never been more hopeful than I am tonight that we will get there. I promise you – we as a people will get there."

今の世界の構造の中では、アメリカがこけると世界がこける、ということはこの2年間でほぼ証明されてしまった。
アメリカが変わらない限り、世界はアメリカがこけないように支え続けなければならない。

オバマ大統領のスピーチはカリスマ的である。初めて聞いたときは全身の鳥肌が立った。
今日のスピーチも、僕がアメリカ人だったら涙を流して感動するだろう。
スピーチだけに終わらず、彼が本当の変革をアメリカにもたらしてくれることを切に願う。

続きを読む »

ハッピーマンデー

ひまわり


今日は文化の日なので、日本は3連休。
そういえば10月も体育の日をからめて3連休があった。
9月も敬老の日をからめて3連休が・・・ハッピーマンデーはすばらしい制度だ。

日本に比べて、ドイツは祝日が少ない。少なすぎる。
調べてみると、日本は年間15日で、世界一。一方のドイツも11日あって、そんなに変わらない気もする。

* 元旦(Neujahr): 1月1日
* 聖金曜日(Karfreitag): 復活祭直前の金曜日
* 復活祭(Ostern)
* 復活祭月曜日(Osternmontag): 復活祭の翌日
* メーデー(Maifeiertag): 5月1日
* キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt): 復活祭の39日後
* 聖霊降臨祭(Pfingsten): 復活祭の49日後
* 聖霊降臨祭月曜日(Pfingstenmontag): 聖霊降臨際の翌日
* ドイツ統一記念日(Tag der Deutschen Einheit): 10月3日
* クリスマス(Weihnachtstag): 12月25日、26日

ただ、11日のうち正月とクリスマスで3日あるのだから、実際は8日しかなく、やっぱり少ない。
しかも、年の前半に集中しているから、7月から赴任した僕にはますます少なく感じられるのだろう。

世界の祝日一覧」によると、ドイツより祝日が少ない国もけっこうある。
バングラデシュとか、ルーマニアとか・・・ボスニア・ヘルツェゴビナに至っては正月とクリスマスを除けばイースターとメーデーの2日だけ!インドネシアも2日だけ!

おもしろくなってさらに調べてみると、日本は祝日は多いが「有給取得日数」は主要国で最低水準のようだ。
一方の欧州各国は有給取得日数が極めて多い。

有給が取りづらい日本人を強引に休ませるために祝日が多いのだと思うと、そして、たとえ祝日があっても一週間の中日とかにあると製造業では工場を止められないから休めなかったりすることを思うと、振り出しに戻るがつくづくハッピーマンデーはすばらしい制度だと思う。

続きを読む »

生きるコント

生きるコント生きるコント
(2008/03)
大宮 エリー

商品詳細を見る


大宮エリーという名前にはピンと来てなかったが、映画「海でのはなし」やNHKの「サラリーマンNEO」の脚本を手がけていたようだ。
「海でのはなし」はエンディングのシーンが今でも印象に残ってるし、「サラリーマンNEO」は大爆笑である。
どんな人なのかと思って読んでみれば、基本笑い話だが、ところどころに謙虚さとプロフェッショナルとしての志の高さを感じさせる内容だった。

「わたしの人生は自虐でできているのだ。だから、肩書きに書いてある映画監督は、わたしの勇気の証である。出演してくれた俳優さん、関わってくれたスタッフに対しての。わたしの肩書きがもし、『クリエーター』などという曖昧なものだったら、どうだろうか。言い訳のように映るのではないだろうか。俺たちはそんな逃げ腰の、逃げ場を用意した人間の映画に関わってしまったのか、と思うだろう。だから、誰になんと言われようと堂々と映画監督、と書くことにしている。もちろん怖いけれど」

役割や肩書に逃げ込むことなく、自分を追い込み、全力で結果を出しにいくのがプロフェッショナルなのだと思う。

続きを読む »

Going to East

0539


「冷静と情熱のあいだ」で有名なフィレンツェ。
訪れたのはちょうど1年前。
開放的で芸術に富み、ルネサンスという言葉の響きをそもまま表現したような街だった。

来週、「エルベ川のフィレンツェ」と称えられるドレスデンに出張する。
戦争の傷跡を残しつつも見事に復興したと聞く。
初めての東ドイツでとても楽しみ。

続きを読む »

ヒートアイランド

ヒートアイランド (文春文庫)ヒートアイランド (文春文庫)
(2004/06)
垣根 涼介

商品詳細を見る


人間の小ささや非力さを思い知らされるほど広大で圧倒的な自然を持つブラジルと、そこに生きる大胆であけっぴろげな南米人。
途上国特有の雑踏と活気が息づくベトナムと、自分の手で未来を切り拓こうとするアウトサイダー。
狭い土地にビルを乱立させ若者を呼び込む大都会渋谷と、そこで今を生きる若者。

「ワイルドソウル」「午前三時のルースター」「ヒートアイランド」と読んで、垣根涼介は"舞台の使い方"と"舞台にあった人物設定"が非常にうまいなぁと思う。
生きてきた国や土地、見てきた世界が、人間を作り上げていくのだということに改めて気づかされる。
どの国や土地がいいとか悪いとかではなく、人間を見れば生きてきた場所がわかるということであり、
逆に言うと、人間の年輪に変化をもたらさない土地があるとしたら、それはあまりにも寂しい。

本の内容とかけ離れてしまったが、いろいろな場所を旅することが、人に他人と違う年輪を加え、ユニークで魅力的にしていく1つのきっかけになることは間違いない。
さて年末はどこに行こうか。

続きを読む »

The Dark Night

7587


ヨーロッパは街頭の数が少なく、夜は極めて暗い。
夜にクルマを駐車しようとしても、暗くて白線なんかまず見えないので、どこに駐車していいかわからなくて、すごく時間がかかる。
アウトバーンなんかはさらにひどく、街灯すらない。
まさに「一寸先は闇」の中、みんな猛スピードで走っていて、日本人からするとすごく怖い。

よくよく考えると、欧米人はオフィスでもほとんど電気をつけない。
部屋が暗い中平気でパソコンの明かりだけで仕事をしたりする。
オフィスを見渡しても、電気がついてるのは日本人のいる部屋だけだったり、ということが珍しくない。
最初は省エネ志向かと思ったが、聞くと暗いと思ってないのだという。

欧米人はもともと目の色素が薄く、強い光に弱く、逆に暗くても比較的よく見えるのだそうだ。
なのでサングラスは必須だし、逆に街灯は必要ない。家の中も暗くて大丈夫。
そういえば昔イギリスにホームステイしたとき、その家では電気をつけずにろうそくに火を灯して夜を過ごしてた。

色素の濃い日本人にはつらいけど・・・ほのかな光に照らされた街並みは、やはり絵になる。
��写真はプラハを流れるヴルタヴァ川沿い。)

続きを読む »

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708))
(2008/03)
城 繁幸

商品詳細を見る


ハタから見れば、僕なんかは平成的価値観を持つアウトサイダーなのかもしれない。
新卒で入社したのは外資系戦略コンサルティングファーム。年功序列や終身雇用とは無縁の、完全実力主義の世界。死に物狂いで働いて身につけた問題解決スキルと経営ノウハウという高い専門性のおかげで、今ではどこに転職してもまあなんとかなるだろうと思うし、ドイツに来たことで英語に対するコンプレックスも以前ほどではなくなった。
もちろん会社にしがみつく、という感覚は持ちあわせていない。今の自分が一番成長できるフィールドがここにあるというだけだ。

しかし、自分自身を振り返ると、僕は決して波乱万丈の人生を望んでいるわけではないし、社会を変えたいといった湧き上がる思いがあるわけでもない。
むしろ、平凡で穏やかで、落ち着いた人生を望んでいるような気さえする。そう考えると、コンサルタントという仕事を選んだのも、「どこに転職しても通用する」という”安定”した将来を手にしたいがためだったとすら思えてくる(もちろん、現時点でのスキルなど長い将来を約束するものでも何でもないのだが)。
なんと保守的なことか。。

したがって、僕は著者の言うアウトサイダーではない。
決定的に違うのは、僕は「自分なりの価値観や社会に対する思い」が、自分でもよくわからないままキャリアを重ねているということ。そもそも僕は、何者かになりたくてコンサルタントになったのではない。単におもしろそうだからというだけだ。

そして、「自分なりの価値観」がないことこそが、今の自分の最大のジレンマである。たしかにキャリアの選択肢はいろいろあるが、いろいろあることに逆に甘えてしまい、自分が本当にやりたいことや、自分が何者でありたいかを真剣に考えることから逃げてしまう。
それでも今の会社はいろいろと成長の機会を与えてくれるので、結果的にキャリアとしては順調に見える。しかし、これはまさに会社に依存して生きていることに他ならず、昭和的価値観の典型である。

自分なりの哲学がないということは、人間としてのエッジに欠けるということだ。
人と話をしていて、圧倒的な個性や存在感を残すことができない。むしろ人間としての深みが欠落している気さえする。

「そういう意味では、スコッチに似ているかもしれない。回り道や畑違いの経験を積み重ねることで、後から風味が出る、そんな気がします」

本書で登場する、グローバル企業のエリートコースからバーテンダーへ転身した男性のコメントが印象的。
人生を色鮮やかで風味豊かなものにするためには、たとえそれが遠回りになったとしても、コンサルという枠を出て新たな挑戦をしかけていかなければならない。
踏み出すタイミングとしては、早いどころかもうぎりぎりなのかもしれない。

続きを読む »

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
(2008/06/17)
マーク富岡

商品詳細を見る


「ある分野のことを学びたかったら、その分野の本を少なくとも3冊読みなさい。3冊読めばエッセンスがわかります」と言ったのが誰だったか忘れたが・・・先日に続き交渉術の本を読んだ。

交渉術の本はそれ以前にも1冊読んだことがある。

負けない交渉術―アメリカで百戦錬磨の日本人弁護士が教える負けない交渉術―アメリカで百戦錬磨の日本人弁護士が教える
(2007/01/19)
大橋 弘昌

商品詳細を見る


というわけで、これで3冊になったわけだし、よく考えたら交渉術のセミナーも日本語で1度、英語で1度の計2度受けた。
いい加減エッセンスもわかりそうなものだが、というより、エッセンスは頭ではわかったのだが、いざその場になると体がついてこない。
その理由は、「頭ではわかった」とは言ってもきちんと整理されてるわけではなく、厳密に言えば頭でもわかってないことが1つ目、2つ目は頭で理解するのと実践できるのは違うということだろう。
さらに言えば、もともと頭に血が上りやすい性格のため、「交渉は冷静に!」「交渉は勝ち負けではなくWin-Winです!」というのが性格的に相性が悪い気もする。

とはいえ、まずはエッセンスを整理して、それをもとに毎回事前準備すればだいぶ違うのだろう。
本で学んだことを活かすというのは、まさにインプットを整理してアウトプットの練習までするということだ、と反省する今日この頃。。


��以下、備忘録)
・相手の話に説得力があり、自分がそれに納得してしまうと、提示された条件がそもそもの目的にかなわないものでも、簡単に受け入れてしまいがち。したがって、交渉の目的とゴールははっきりと紙に書いておく。

・全体の流れを変えるような主張は、最後まで取っておくべきではない

・即答するな。あとで答える勇気を持て

・相手を満足させるためには、「交渉に成功した」と思ってもらわなければならない。そのためには、高めの玉を投げて交渉の余地をあえて作っておくべき

・主張が噛み合わないときの代替案は、まず相手に歩み寄り、そのぶんの自分のリスクを補強する新たな条項を付け加えること

・険悪な雰囲気になったときは、無理に話術で取り繕うより、短い休憩を入れる

続きを読む »

写真を額に入れずに飾ってみた

8222



大のお気に入りであるPeter CoffinのRainbowに倣って、ぺたぺたと壁に貼ってみる。
意外とおしゃれ。

本物はすごくおしゃれ。
いろいろな場所で撮影した虹の写真を螺旋状に組み合わせて虹のスパイラルを表現。
パリ、マレ地区にあるGalerie Emmanuel Perrotin所蔵。

Rainbow


続きを読む »

German driver's license

8171



ドイツの運転免許証が届いた。
ドイツの免許証は、日本の免許証を持っていれば無条件で交付してもらえる。
通常は、日本の免許証とドイツの免許証を交換することになるのだが、仕事などで日本に帰ることもある、という証明があれば、日本の免許証も持っててもよいらしい。
というわけで、日本の免許証とドイツの免許証と、2つの国の免許証を手にすることができた。

ドイツの免許証があれば、EU域内はどの国でも運転できる。
どうやら日本でもドイツの免許証で運転ができるそうだ(入国後1年間だけど)。
ただ、何よりすごいのは、この国の免許証には「更新」がない。
一度交付されれば、生涯使える。
これからはヨーロッパに渡航することがあっても、もう国際免許証を申請する必要はないのだ。
朝早くから不便極まりない場所にある運転免許場に行って、長蛇の列に並んで不毛な一日を過ごさなくていいのだ。
すばらしい!

ただ…一生モノなんだったら、もう少しちゃんとした写真を使うんだった。

続きを読む »

LOCAL CELEBRITY II

8218


こっちは妻の分。
いい買い物をした。

続きを読む »

LOCAL CELEBRITY

8216


LOCAL CELEBRITYは、LAにあるカジュアルブランド。
チープな素材感とパンチのあるデザインがおしゃれ。
本国アメリカでは安いけど、日本やヨーロッパで買うとちょっと高いし、品数も少ない。

というわけで、アメリカから直接買って日本に輸入、その後日本から妻とともにドイツ入り。
実に世界を一周して、昨夜我が家にたどりついた。
送料がかかるのでまとめて買おうということで、2人で合計9枚ご購入。
送料込みでも1枚あたり3,000円。ドイツで買うと1枚8,000円くらいするのだ。

すっかり寒くなったのでなかなか着る機会もなさそうだけど、来年の春が楽しみ。

続きを読む »

徒歩10分の絶景

8154


散歩がてら写真の自主練。

我が家からは徒歩10分でライン川。
なんとも素敵なロケーション。
どう切り取っても絵になるとはこのことで、あまり練習にならない。。

続きを読む »

Deux Jours

8146


今週は妻が日本に帰国。
こういう時に限って風邪をひいて寝込む。
一人暮らしでの病気はいつもつらかったが、異国ではなおさら。

病気をすると出かける気がなくなるから、何が困るって食べ物に困る。
それでも日本にはコンビニがあるから、家を這い出れば食べ物を買って帰れる。
しかし、ここにはコンビニなどない。
コンビニどころか、うちの周りには店すらほとんどないのだ。
日本の便利さを改めて思い知る。

しかし、すばらしいことに、妻は一週間分の料理を作りおきしてくれていた。
丁寧に温め方まで書いてある。
一人で病気をして寝込んでいるが、一人ではないのだ!
なんという安心感。なんという幸福。

何を書いてるのかさっぱりわからなくなったが、その妻からの初めてのプレゼントであるBerluti『Deux Jours』(写真)と10月10日で一周年。
鞄を磨き、そして自分も磨かなければならない。。

続きを読む »

Love Paris VI



6844

『靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい』(Olga Berluti)

これで最後。
次はパリで働きたい。

続きを読む »

Love Paris V

エッフェル塔

夜のエッフェル塔。
個人的には東京タワーのほうが好き。

続きを読む »

Love Paris IV

6819

サクレクール寺院からの眺め。

続きを読む »

Love Paris III

バトームーシュ

セーヌ川とバトームーシュ。

続きを読む »

Love Paris II

6797

サン・ラザール駅。

続きを読む »

Love Paris

パリ夕焼け

とにかくパリは最高。
何度訪れても感動する。

続きを読む »

Mont Saint-Michel

St Michel

凱旋門賞と並ぶ今回の旅行の目玉がモン・サン=ミシェル。
以前パナソニックのカーナビのCMを見て以来、その光景がずっと目に焼きついていて、いつか必ず行ってみたいと思っていた。

日本からは遠くても、デュッセルからなら近い!と思っていたらそうでもない。
��もちろん日本からよりは近いが)
彼の地は、パリまで飛行機で1時間、そこからTGVで3時間、さらにバスで1時間かけてようやく辿り着く。
待ち時間も含めると移動時間は約9時間。まさに一日がかりだ。
いやがうえにも期待が高まる。

満潮時は海に浮かんだ島になるらしいが、その佇まいは修道院というより要塞を彷彿させられる。
実際、英仏百年戦争の時は要塞として活躍したそうだ。
モン・サン=ミシェルへの一本道は本当に雰囲気満点。

9時間分の期待をぶつけても、モン・サン=ミシェルは裏切らなかった。
1つの建築物を、あらゆる角度から、近くから遠くから、昼も夜も、これでもかというほどシャッターを押したのだから。

続きを読む »

Prix de l'Arc de Triomphe

凱旋門賞


念願かなって凱旋門賞を観戦。
この日は2レースから7レースまで全てがG1のビッグデー。
お洒落をきめこんで競馬場にかけつけるフランス人のおかげで、競馬場の雰囲気は華やかで独特。
競馬場は社交の場でもあるのだ、という言葉に偽りがないことを実感。

それでも、ひとたびレースが始まれば日本と同じ。
歓声と罵声、歓喜と悲鳴が飛び交い、地元ザルカヴァ(写真の緑の勝負服の馬)が凱旋門賞を征したことで興奮はピークに。
メイショウサムソンは残念だったけど・・・最高の一日でした。

続きを読む »

POWER OF THE MUSIC



久しぶりにこの曲を聴いた。

音楽はその曲をよく聴いた頃の思い出とか、当時の気持ちとかを思い出させてくれるものだ。
受験勉強の頃聴いてた曲を聴けば早朝の通学電車の情景が思い浮かぶし、上京したての頃に聴いてた曲は初心を思い出させてくれる。

「花嫁の手紙」は、花嫁の家族に向けられたものだけあって、おそらくは新郎以上に新婦の家族のほうが強烈に記憶するのだろう。
この曲を聴くだけで、メッセージの内容まで鮮明に思い出すのだから、つくづく音楽は偉大である。
��と言っても、そもそもそんな昔の話でもないのだけど)

続きを読む »

かぼちゃ料理

かぼちゃ料理

早速妻が作ってくれた北海道かぼちゃ料理はとてもおいしかった。

どうやら僕はオイスターソースの味付けが好きらしい。
オイスターソースを使った料理は毎回絶賛しているらしいのだ。
知らなかった。。

ごちそうさまでした。

続きを読む »

かぼちゃ from JAPAN

かぼちゃ

デュッセルドルフ近郊でこの時期だけ北海道のかぼちゃが買えるとのことで、この週末はかぼちゃ農場へドライブ。

農場の近くのZonsという街は、かつては城下町として栄えた街らしい。
ドイツは大都市より、こういう小さい街のほうが歴史をそのままに色濃く残していて、それぞれが違った表情で個性があり、なんとも魅力的に感じる。

続きを読む »

そうか、もう君はいないのか

そうか、もう君はいないのかそうか、もう君はいないのか
(2008/01/24)
城山三郎

商品詳細を見る


やさしい文章を書く人だと思う。
城山三郎の本を読んだことがないので、普段の著書ではどんな文体なのかは知らないが、やさしく、あたたかい本だった。

夫婦や家族というものが、やさしくあたたかみのある言葉や、飾らない生き方を与えてくれるのなら、愛は本当に世界を救うのだろう。

続きを読む »

最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術

最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72
(2003/06)
橋下 徹

商品詳細を見る


学生時代に法律を学んだときの最初の感想は、「法律は知っておいて損はないし、むしろ知らなければ損をすることだってありうる」ということだ。

身近な例で言えば、賃貸マンションの退去費用などは、法律を知っていればつき返せるものがたくさんある。
逆に言えば、法の不知を逆手にとった不当請求がまだまだ多いのだろう。

他にも、全然関係ないが、京都ではよく警察が自転車の検問をやっていた。
止まれと言われ所有者を調べさせろと言われれば当然応じなければいけないものだと思っていたが、行政法の授業で行政調査は基本任意なので、応じなくてもよいということを学んだときは本当に驚いたものだ。
��だからと言って、警察をふりきっても意味がないのだけど…)

法律は生きていく上でのルールである。
ルールを知らずにスポーツをやっては勝てる試合も負けてしまうのだから、生きる上でのルールが法律なら当然知っておいたほうがいい。
そういう意味で法律はおもしろかった。クリエイティビティのかけらもないので、仕事にする気にはなれなかったが。

社会人になってから、交渉術を学ぶ機会が何度かあったが、感想は法律と全く同じ。
ビジネスでもプライベートでも日々交渉ごとはつきものだから、むしろ法律以上に「学んでおいて損はない」と感じる。
そして、ドイツ人はやたらと交渉がうまく、なんだかわからないうちに丸め込まれていることも多い。
世の中には交渉術というものがあり、交渉術を使って有利に進めようとする人間がいるということを念頭に、冷静に物事を考えることが必要だ。

そんなわけで、交渉術の勉強はおもしろい。
この本を読んで橋下知事の発言を見直すと、言外の意図もなんとなく感じられたり・・・。


��以下、備忘録)
・交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、「合法的に脅す」「利益を与える」「ひたすらお願いする」の三通りの方法しかない

・利益には2通りある。1つは文字通り相手方の利益。もう1つは実際には存在しないレトリックによる利益。実際の交渉の場では、後者の利益を強調しながら相手を動かすことが重要

・相手の言い分、主張を具体的に聞き出したら、それらを「相手方の絶対主張したいもの」と「譲歩可能なもの」の二種類に分類していく。この作業を経ることによって、相手の不満の本質と要求が明確になり、交渉の全体像がクリアになってくる

・交渉の場で最も重視するのは、いかにして仮装の利益を生み出すことができるか

・厳しい交渉において、本当に実効性のあるノウハウとは、きれいごとでは決してないことを肝に銘じてほしい。ビジネスの場面でも、「脅し」、つまり、相手の弱みにつけ込む行為は非常に効果的だ

・一度オーケーしたものに無理やり前提条件をつけて、意味内容の範囲を狭める
「自分が払うといったのは、無制限に払うということではなくて、法律で決められた範囲で全額を払うという意味です」

・交渉の見立て、つまり決着の予測は厳しめに設定する。交渉がはじまる前に担当者に対する期待値を必要以上に上げないようにするためだ

・対組織の交渉では、相手方の決定権者はだれなのかをはっきりと見定める作業が大事

・問題が起きてもなあなあで済ませ、抜本的な解決を先送りしてしまうと決してよい未来につながるものではない。なおさらシビアに交渉し、問題を解決することによって、より強固で確実な信頼が獲得できるはずだ

・言い訳は相手の価値観や重視するものによって使い分けると効果的

続きを読む »

午前三時のルースター

午前三時のルースター (文春文庫)午前三時のルースター (文春文庫)
(2003/06)
垣根 涼介

商品詳細を見る


ワイルドソウルでは「この本は2008年最高だ!」と書いたが、垣根涼介の作品はどれもおもしろい。
これまでに「君たちに明日はない」「借金取りの王子」も読んだが、この2冊はビジネス小説として楽しめたし、続編にも期待したい。
一方で「ワイルドソウル」や「午前三時のルースター」は息もつかせぬ展開で、夢中になって読み続けてしまう魅力がある。
さて次は、同じく評価の高い「ヒートアイランド」を読むとしよう。
今から楽しみだ。

続きを読む »