Altstadt - Duesseldorf
「写真を撮るのに夢中になると、生の景色を楽しめないんじゃない?」という意見がある。
特に海外では、「日本人はみんなガイドに載ってるような写真を撮ってばかりで、もっと目に焼き付けたほうが・・・」みたいな自虐的日本人論を展開する人もいる。
そんな単純な議論はさておき、いやさておかず、あえて思うところを述べるなら、僕は写真を撮るようになって、むしろ旅行だったり、日々の生活だったり、ひいては人生を楽しめるようになったと思う。
まず第一に、写真を好きになってからというもの、いつも被写体を探すようになった。
人を眺めたり、足元を見たり、天気を確認したり…とにかく昔と比べて圧倒的にアンテナをはるようになったと思う。
さらには、単におもしろい被写体を探すだけでなく、「この街らしさを表現するにはどんな写真を撮るべきか・・」「この人っぽさが伝わる写真は・・」などと考えを巡らせたりもする。
それは、言わずもがな、街や人と向き合う時間なのだと思う。
特に最近思うのは、例えば旅行をしても、訪れた都市の個性、街らしさなどが、頭の中にしっかりと具現化されて残っていること。
写真だけのおかげではないだろうが、写真もそれに一役かっているのだと思う。
また、少し違う点で言えば、例えば旅行をするにしても、「写真を撮りに行ってみたい街」みたいな切り口で旅行先を考えたりするようになったのも大きな変化だと思う。
今まであまり興味のなかった場所に興味が持てるようになった。
旅行先のバラエティが広がったのだ。
さらに考えると、昔はひきこもり大好きだったのに、今はフットワーク軽く、ちょこちょこ出かけるようになったというのも、1つのパラダイムシフト(なんとも大げさな表現だけど)。
かつ、とにかくよく歩き回るようになり、これは健康面でもプラス。
とまあ、言い出すときりがないし、だんだん卑近な例になってきたので、この話はこれくらいで。
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