「サグラダ・ファミリアの中にはエレベーターがあって、塔に上れるんだけど、ものすごく混むから朝早く行ったほうがいいよ。」とは、以前バルセロナを旅行したことのある妻からのアドバイス。
というわけで、バルセロナ観光の第一弾は、サグラダ・ファミリアへ。
幸い、サグラダ・ファミリアの目の前のホテルに泊まっているので、徒歩5分もかからない。
9:00開館だけど、その頃に既に列ができてたら嫌だなと思い、8:45には入り口に到着。
観光客は数人いる程度で、列すらできていない。
9:00直前にはそれなりの列ができたけど、早めに並んでいたのですんなりと入場。
入り口を入ると、早速エレベーター乗り場があり、みんなそこに並んでいる。
なるほどエレベーターは7人乗りのものが1つしかなく、早速行列ができはじめているが、急いで並んだので5分程度で乗ることができた。
塔の上からは、彫刻のディテールが見れたり、バルセロナ市街が一望できたりする。
塔の先端にはパイナップルなどの果物の彫刻があしらわれているが、これはガウディの、「これは水兵たちがバルセロナに帰港するとき、海上から最初に見えるものだ。天国と地上が一つになったように思えないか?燦爛たる歓迎だ!」という思いから生まれたらしい。
太陽が照り輝くバルセロナらしい、陽気な世界観である。
美しく設計された螺旋階段を下り、地上に戻った頃には、エレベーターは40分待ちの行列になっていた。
妻のアドバイスに感謝。
聖堂内はまだまだ建設中そのものだが、窓に張り巡らされたステンドグラスから差し込む光が実に色鮮やかに空間を演出している。
後ほどカサ・バトリョも見学して感じたのだが、ガウディはいかに美しく室内に光を取り込むかに腐心していたのではないかと思う。
聖堂を出て、「生誕のファサード」を見たときの感動は、思わず声が出てしまうほどだった。
これほど圧倒的なスケールで、これほど精密に彫りこまれた彫刻を見たことがない。
これを見られただけでも、バルセロナに来た甲斐があったと思える。
しばしみとれながら右に左に歩いていると、なんとこちら側にもエレベーターがある。
しかも、個人入場口と反対側のせいか、ほとんど人が並んでいない。
鐘楼が完成している分、こっち側のほうが彫刻の細かさがよくわかるだろう、ということで、この日二度目のエレベーターに乗り込む。
結果は期待通り。
地上から見上げていた「生誕のファサード」の彫刻の数々を、目の前で見ることができる。
彫刻はどれも芸が細かく、地上からでは見つけられなかった、ガウディの繊細な建築観を感じられる。
地上に降りた頃も、東側エレベーターは相変わらず人が少なかったが、個人的には東側エレベーターのほうが断然価値があるように思う。
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