Moscow

L1010087.jpg

仕事でモスクワに行ってきました。

フランクフルト経由でモスクワに到着したのは現地時間の23時すぎ。
空港を出るとあたりは当然真っ暗で、気温は-15℃。
凍てつく寒さの中タクシー乗り場へ向かうものの、なんとタクシーがいない。
これは困った…とあたりを見渡していると、タクシーっぽい、というか白タクを発見。
とにかくホテルまで連れて行ってもらうことに。40分程度で4,000ルーブル(≒12,000円程度)。
あとでロシア人同僚に聞くと、通常は1,300ルーブルくらいだそうです。ロシアはもともと白タクが多く、事前交渉が必要なのだとか。
後にホテルでタクシーを呼んでもらったときなどは、白タクすら捕まらず、通りかかりのおそらく普通のおじさんをとめて、ボーイが金額を交渉。実際に目的地まで連れて行ってもらいましたが、なんとも信じられない思いでした。

それ以外にも、ロシアは、今まで訪れた国と比べてもいろんな意味で新鮮な国でした。

例えば、ロシア人同僚との会話には、「カザフスタン」「ベラルーシ」など、旧ソ連の国の名前が強い親近感とともに登場します。
今回食事に連れて行ってもらった先も、カザフスタン料理、グルジア料理、そしてアルメニア料理と、およそ日本やヨーロッパでは候補に挙がることのない国の料理。
ああ、ここはロシアなのだな、そして、かつてのソビエト連邦のつながり意識は今でも強いのだな、と実感。
そして、アルメニアコニャックは、これがなかなかおいしいことも体感。
今まであまり意識してこなかった旧ソ連の国々が、少し身近になったような気がします。

スーパーに行くと、日本で地ビールだとか各地の焼酎だとかがずらーっと棚を占めているのと同じように、この国ではすごい種類の地ウォッカが棚に並んでいることには驚きました。
「ロシアはウォッカ」とは聞いていたものの、こうやって実際に見ると感動します。

また、ロシア人から聞いた話で印象に残っているのは、ロシアの金融機関では、幹部社員になるのはほとんど女性だということ。
というのも、数字を几帳面に管理する能力は、明らかに男性より女性のほうが優れていて、男性だと「まあだいたいこれくらいでいいや」と思うことも女性はきちんとやるので、数字の管理能力が問われる金融機関の管理職には女性が昇進するらしいのです。
言われてみれば、女性のほうが細かいところまできちんと考える能力に長けているのは日本でも同じような気がします。
日本はまだ男性優位の社会構造が残ってますが、ロシアはそのへんが平等だということなのでしょうか。
非常に興味深い話です。

肝心の仕事のほうは、恐ろしく多忙な一週間でした。
それでも、わずかな合間を縫って一度行ってみたかった赤の広場へ。
クレムリンやレーニン像も立派でしたが、何より心を奪われたのは聖ワシリイ大聖堂(=写真)。
次回ロシアに来るときは、もう少しゆっくり時間をとって、クレムリンの中も散策してみたいものです。

0 コメント:

コメントを投稿