ヒートアイランド

ヒートアイランド (文春文庫)ヒートアイランド (文春文庫)
(2004/06)
垣根 涼介

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人間の小ささや非力さを思い知らされるほど広大で圧倒的な自然を持つブラジルと、そこに生きる大胆であけっぴろげな南米人。
途上国特有の雑踏と活気が息づくベトナムと、自分の手で未来を切り拓こうとするアウトサイダー。
狭い土地にビルを乱立させ若者を呼び込む大都会渋谷と、そこで今を生きる若者。

「ワイルドソウル」「午前三時のルースター」「ヒートアイランド」と読んで、垣根涼介は"舞台の使い方"と"舞台にあった人物設定"が非常にうまいなぁと思う。
生きてきた国や土地、見てきた世界が、人間を作り上げていくのだということに改めて気づかされる。
どの国や土地がいいとか悪いとかではなく、人間を見れば生きてきた場所がわかるということであり、
逆に言うと、人間の年輪に変化をもたらさない土地があるとしたら、それはあまりにも寂しい。

本の内容とかけ離れてしまったが、いろいろな場所を旅することが、人に他人と違う年輪を加え、ユニークで魅力的にしていく1つのきっかけになることは間違いない。
さて年末はどこに行こうか。

1 コメント:

EIKO at: 2008/11/01 11:03:00 さんのコメント...

ケニア、たまたま本日キャンセル2席でたとのこと!仮予約ができたのでしてきちゃいました。ちなみに。年末の旅行はもう飛行機もいっぱいみたい!!

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