グズな大脳思考 デキる内臓思考

グズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人にグズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人に
(2006/10)
崎谷 博征

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論理的思考に頼りすぎる最近の風潮に脳科学の視点から問題を提起した書。著者は脳神経外科専門医。
論理的思考は創造性や直感をサポートする役割であり、創造性や直感に基づかない論理は「腹に落ちない」「机上の論理」であり、人間を間違った方向に導きかねない、そして、創造性や直感(本書の言う内臓思考)は、実体験を通した豊かな情報からしか培われない、というのがこの本の趣旨。

要はやってみろということだ。頭でっかちではだめだと。


��以下、備忘録)
成功した後の人間の感覚は、成功前の感覚と「ずれる」

人間が無意識にできていることは、意識的に人に伝えたり、書いたりすることができない。

人間の思考・行動は、ほとんど無意識下で行われており、意識とは事実の後付けにすぎない。

学習とは、何度も同じことを繰り返すことで、脳の配線と、一部の大脳新皮質のネットワークを強化することであり、本当の学習とは「自然とできている」状態になること。

潜在意識活性化とは、条件反射の高度なもの(欲望による人為的な習慣づけ)。

自分のやったこと、言ったことに対する相手の反応(フィードバック)という相互作用がないと、内臓から生きていくための情報を引き出せない(腹に落ちない)。すなわち、答えはすでに自分のなかにあるのだが、それを発見するのに他者が必要になる。心理セラピストや経営コンサルタントという職業の本質もここにある。

実体験を通さないと本当の直感、つまり「内臓思考」は身につかない。

言語的表現は、その言葉に帰属する意味に制約された、近似でしかない(ベンジャミン・リベット)。

勝手な自己像さえ振り払えば、世の中の価値などは、人間の勝手な作りごとだと腑に落ちる。

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