最近の勤務地ウルム。
ウルムはシュツットガルトとミュンヘンのちょうど真ん中くらいにある田舎町であるが、ここの大聖堂は世界一の高さを誇るらしい。
キリスト教は欧州のアイデンティティの1つと言っても過言ではなく、都市づくりや人格づくりの土台となっているように思う。
キリスト教では、人間対人間の関係より、神との関係が大切であり、神に対して嘘いつわりなく生きることが何より重要なのだそうだ。
結婚式での「あなたは、妻XXを…生涯愛することを誓いますか」という有名な誓いの言葉は、妻に誓っているわけでも列席の皆様に誓っているわけでもなく、神に対して誓っている言葉である。
日本人はあらゆる宗教を同時に生活に取り入れる「習合思想」を持っている世界で唯一の民族である。
クリスマスを楽しんで、その後はお正月に神社にお参りに行く。
唯一無二の神という存在がいないので、神との契約より、人間同士の関係を重要視する。
この点が日本人の大きな特徴でもあるらしい。
というような話を、堺屋太一「日本を創った12人」を読んで学んでいる。
この本はおもしろい。
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