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大前研一氏の本を3冊。
普段からWEBページやメルマガなどで、折に触れ氏の考えを読んでいたので、総論としての真新しさはないが、総論から紐解かれた各論の解釈は、賛成できるもの、しかねるものあるが、本当に多方面にアンテナをはっているな、と驚嘆させられる。
今回読んだ中では、「ロシア・ショック」は新鮮でおもしろかった。
��新鮮でおもしろかったなどと言っている時点で氏には怒られそうだが)
モスクワはここから3時間の距離だし、近いうちに是非行ってみねば。
��以下、備忘録)
ソ連崩壊前の科学技術研究者の数を見ると、人口一万人当たりの研究者数はソ連が53人でダントツの世界一だった。
ロシアと比較した場合、中国にないものは人材と資源、インドにないものは資源である。そして中国にもインドにもないのはハイテクだ。人工衛星などの宇宙技術や、ICBMなどの軍事技術はソ連時代からアメリカと双璧をなしてきた伝統があり、ウラン濃縮など原子力技術も高い。
ロシア人の74%は「日本が好き」と答えており、日本人の82%が「ロシアに親しみを感じない」と答えているのとは対照的だ。また、BRICs諸国と比べてもロシアの親日度はダントツである。
「ロシアでビジネスを展開する上では、ただ2つだけ問題があります。1つはロシアには『白でない会社』、つまり透明性に欠ける会社が多いということです。たとえば『帳簿を見せてください』と言うと、『どっちの?』と聞かれる。相手によって見せる帳簿が違うわけです。2つ目は、良い技術を持っていながら、経営がずさんな会社が多いという点です。財務もセールスもマーケティングもまるでなっていないような会社がゴロゴロあるのが現状なのです」
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