ひとむかしは、邦画を観る人というのはごく一部で、5年くらい前までは僕もほとんど観たことがなかったのですが、今では映画の興行収入ランキングでも邦画のほうが多くトップテンにランクインしていたりしますよね。
5年くらい前といえば、韓国映画がヒットしていた頃で、「韓国は自国の映画が人気なのに、日本はハリウッドが人気で、邦画はなにやってんだ」みたいな論調がメディアで喧伝されていたのを覚えてます。
その後の邦画の躍進は、同じ日本人として嬉しい限りです。
前置きが長くなりましたが、実は僕、「蒼井優」という才能にベタ惚れなのです。
はじめて観た彼女の映画は、フラガールでした。フラガール自体非常に評価された映画でしたが、これを観た当時の蒼井優の印象は、日本的な女性の美しさ、(悪い意味でなく)田舎の素朴さを持ち合わせている女優だな、というくらいでした。
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次に観たのは「花とアリス」という作品。ドイツに住んでた頃に向こうで観ました。
この作品での蒼井優は、やはり自然体の演技が魅力で、オーディションか何かで踊っているシーンが映像として本当に美しくて、今でも目を瞑れば思い浮かぶくらいですが、全体としては「フラガール」と同じような印象でした。
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僕が蒼井優の女優としての力量に感動したのは、つい最近観た「変身」という映画。
原作は東野圭吾の小説ですが、映画としては正直ひどいデキだと思います。
が、そんなどうしようもない映画でも、蒼井優の演技だけは異次元。
結構つらい役なのですが、彼女の演技は圧倒的にリアリティがあって、そこだけ感情移入できる。
ストーリーがつまらなくても、個人の演技力だけで観客の感情に入り込んでいく、そんな芸当ができる俳優がいることに僕は驚き、そして感動しました。
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そんな彼女の演技をもっと観てみたいと思って先週借りたのが「ハチミツとクローバー」。
僕は原作のコミックを読んだことがないので、コミックの人物を再現できているかはわかりませんが、原作を読んだことがある妻は「実際いたらこんな子だと思う」と言ってたので、原作の世界観を演じきってるのでしょう。
創作に入るときの顔つきや筆使い、全体で醸しだされる雰囲気は、天才芸術家という役割を見事に演じていたと思います。
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というわけで蒼井優という日本が誇るべき才能を応援してます。
最近やってた「雷桜」は映画館では見逃してしまいましたが、DVDになったらぜひ観たいと思います。
ちなみに、上の4作品を映画としておすすめするなら、「花とアリス」「フラガール」「ハチミツとクローバー」「変身」の順ですかね。。
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