必読記事です。
Not Really 'Made in China' - The iPhone's Complex Supply Chain Highlights Problems With Trade Statistics
上記はWall Street Journalが書いたiphoneについての記事です。以下、非常にざっくりと要約します。
iphoneは米国で設計され、日本や韓国、ドイツの部品を買って、中国で組み立てられて、出荷されています。
一般的には、iphoneが売れることは、米国に利益をもたらし、生産国である中国に利益をもたらす一方で、日本では日系携帯電話メーカーの売上減少に繋がるなど、マイナスのインパクトとして取り上げられがちです。
しかし記事では、iphoneの生産における付加価値を分解すると、日本34%、ドイツ17% 、韓国13%、米国6%、中国3.6%となっており、iphoneが世界中で売れれば売れるほど日本が(部品供給を通じて)最も儲かっていることを指摘しています。
以前このブログでも書いたことがあると思いますが、僕は日本の製造業の生き残りモデルはまさにこういうことだと思ってます。
付加価値を持つ製造業はたくさんあるので、最終製品にこだわらず、日本に求められる付加価値に専念するべきだと思うのです。
��なお、記事自体の主旨は、貿易統計がこうしたサプライチェーンを把握してないため、中国に対して過剰に貿易慣行の是正を求めるのは間違いとしたものです。)
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