福島正伸先生が好きだ。
先生とは、3年ほど前に僕が某企業の経営幹部研修の仕事をやっていた時、「メンタリング・マネジメント」の講師をお願いして知り合った。
はじめてそのスピーチを聞いたときは、とにかく感動して、誰かに話したくて仕方がなかったのを今でも覚えている。
先生から聞いたエピソードはたくさんあってどれもすばらしいが、中でも僕は、「成功者に会って、成功の秘訣を聞く」というエピソードが大のお気に入りである。
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ある日、僕(B)が成功した人(A)と話をしたときのことです。
A:「あなたは事業に失敗したと言われたけど、失敗の定義はなんですか」
B:「予め立てた目標を、ありとあらゆることをやって、どんなに努力しても、達成できなかったことです」
A:「・・・だめだ君は。君は失敗しかしないよ」
B:「なんでですか!どんなに努力してもうまくいかないことってありますよね?」
A:「そんなものはない。じゃあ聞くけど、君が努力した内容を全て紙に書いてくれないか。営業に行って断られたと言うなら、相手の会社の社員の名前は全部書けるね?提案書を書いてわかってくれない人がいたというんなら、提案書を出した日にちを全部書いてくれ」
僕は悲しかったです。なーんにも書けなかったです。
だって営業行って断られたって・・・僕、担当者に一人しか会ってないんです。
提案書を書いて分かってくれなかった…5回出したことなんです。おんなじ人に。
つまり、何もしていなかったんです。
僕は何もしないで、あらゆることをやったと嘘をついていたんです。
その方に言われました。
「あらゆることをやった人間などいない - その前に成功してしまうからだ。
君があきらめる以外に失敗はできない。勝手にやめただけのことを失敗と言うんだよ。
それは君が決めたんだ。
はじめっからやめようと思ってやってたんだろ?
始める前に、どこであきらめるかを決めていただろ?」
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極めてシンプルなストーリーだけど、僕はこれで前を向ける。
前を向いていれば、世界は明るく微笑んでくれる。
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